東大阪市花園ラグビー場

東大阪市花園ラグビー場について

東大阪市に位置する花園ラグビー場は、ラグビー専用のスタジアムであり、1929年に日本初のラグビー専用競技場として開場しました。大阪府東大阪市の花園中央公園内に位置し、約27,000人を収容できるメインスタジアムを有しています。この場は長い歴史を持ち、全国高等学校ラグビーフットボール大会の定番会場としても知られています。

歴史と変遷

花園ラグビー場は、大阪電気軌道（現在の近鉄）によって建設されました。開場当初は「花園ラグビー運動場」と呼ばれ、秩父宮雍仁親王が開場式に出席したことで、その歴史が始まりました。戦時中は一時軍需物資の供出や農場として使用されるなど、施設の利用が変わりましたが、1949年に進駐軍から戻され、その後は近鉄ラグビー部の本拠地としての重要性が再認識されました。

スタジアムの特徴

メインスタジアム

花園ラグビー場のメインスタジアムは、1991年に現在の形に改修され、2018年にさらに大規模なリノベーションが行われました。スタジアム内にはラグビーショップや資料室、飲食エリアも完備されています。屋根付きの鉄筋コンクリート構造のスタンドは、観客が快適に試合を観戦できるような設計になっており、試合中の雰囲気を盛り上げます。

第2・第3グラウンド

さらに、花園ラグビー場には他の施設もあり、第2グラウンドは約1,300人を収容でき、花園近鉄ライナーズの練習場としても使用されています。そして、第3グラウンドは多目的競技場として、ラグビー以外にも陸上競技やサッカーなど、多様なスポーツイベントに対応しています。

ラグビー以外の利用

花園ラグビー場は、ラグビー専用施設として広く知られていますが、サッカーやアメリカンフットボールなどの試合も行われることがあります。1999年には、Jリーグの試合が開催され、サッカーのイベントとしても利用されることがあるため、地域のスポーツシーンにおいても重要な役割を果たしています。

現在の管理と運営

2015年に東大阪市がスタジアムの管理を引き継ぎ、2020年からは「東大阪花園活性化マネジメント共同体」が運営を行っています。この取り組みは、地域活性化とスポーツ振興を目指して新たなイベントや活動の実施に繋がることが期待されています。特にラグビーワールドカップ2019では、重要な試合の会場の一つとして利用され、その後の公募設置管理制度（Park-PFI）によって、さらなる発展が期待されています。

アクセス

花園ラグビー場へは、近鉄奈良線の東花園駅から徒歩でアクセスできます。ラグビー用品の専門店が道沿いに並ぶ「スクラムロード花園」は、ラグビー町としての特色を持ち、ラグビーファンにとっても訪れやすい場所とされています。

このように、東大阪市花園ラグビー場はラグビーの聖地であり続け、多様なスポーツイベントだけでなく、地域の文化の象徴としても機能しています。

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