東宝日比谷ビル

東宝日比谷ビルの概要

東宝日比谷ビル（とうほうひびやビル）は、東京都千代田区有楽町に位置する高層ビルで、オフィスとショッピングモールが一体となった施設です。このビルは、映画関連の巨大企業である東宝の本社が入居しており、同社が所有する不動産の中でも最大級の規模を誇ります。特に低層階には、一般に知られる「日比谷シャンテ」が展開されており、多くの人々が集う賑やかなスポットとなっています。

歴史的背景

このビルは、1987年10月に、旧日比谷映画劇場と有楽座の跡地を再開発する形で開業しました。開業当初から設計・施工は竹中工務店が手掛けており、建物の延床面積は非常に広く、都内でも重要な商業施設としての地位を確立しました。当初のオフィスフロアは日本生命保険に貸し出されており、同社の東京本部が入居していました。このため、東宝は建設費の大部分を日本生命保険からの賃貸保証金で賄うことができました。2004年には日本生命が新たに竣工した丸の内ビルに移転し、それに伴いテナント構成も変わりました。

日比谷シャンテ

日比谷シャンテは、東宝日比谷ビルの地下2階から地上3階にかけて展開されるショッピングモールです。開業時、その一部にはTBSテレビのサテライトスタジオが設置され、生放送番組が実施されていましたが、1994年に閉鎖され、映画館「シャンテシネ」として改築されました。シャンテでは、服飾品のブティックや飲食店が主に営業しており、2000年代後半からはレストラン街も登場しています。特に「シャンテバザール」と名付けられたバーゲンセールが人気で、テレビCMも放送されていました。

2018年のリニューアル

日比谷シャンテは、開業30周年を迎えるにあたり、2018年に大規模なリニューアルが実施されました。この際には、特撮映画『ゴジラ』をテーマにした新しいゴジラ像が設置され、広場の名称も「合歓の広場」から「日比谷ゴジラスクエア」に変更されました。このゴジラ像は、3メートルの高さを誇る巨大なもので、当施設のシンボル的な存在となっています。さらに、広場の周辺には映画スターの手形が設置され、映画ファンの訪問を楽しませています。

日比谷ゴジラスクエア

日比谷ゴジラスクエアは、日比谷シャンテの敷地内にある広場で、ゴジラ像や映画スターの手形など、映画文化への愛を感じられる空間です。2015年には、初めてキャラクターの手形として「ドラえもん」の手形も展示されました。リニューアル後もこの広場は多くの人々に親しまれており、周囲のシネマや商業施設と併せて、観光スポットとしての役割を果たしています。地下通路で東京ミッドタウン日比谷へもアクセスできるため、訪れる人々にとって便利なロケーションとなっています。

まとめ

東宝日比谷ビルは、映画文化、商業、そして娯楽が一体となった多機能な施設です。日比谷シャンテや日比谷ゴジラスクエアなど、さまざまな魅力が詰まったこのビルは、訪れる人々に新しい体験を提供する場となっています。

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