東平府

東平府（とうへいふ）

東平府は、中国にかつて存在した行政区分であり、府の一種です。宋代から明初にかけて、現在の山東省南西部に位置していました。

歴史

北宋

1119年（宣和元年）、北宋により鄆州が東平府に昇格しました。当時の東平府は京東西路に属し、以下の6県と1監を管轄していました。

須城県
東阿県
陽穀県
中都県
寿張県
平陰県
東平監

金

金の時代になると、東平府は山東西路に属するようになります。管轄範囲は広がり、6県に加えて19の鎮を擁していました。

須城県
東阿県
陽穀県
汶上県
寿張県
平陰県
景徳鎮
木仁鎮
関山鎮
銅城鎮
陽劉鎮
楽安鎮
定水鎮
柴城镇
竹口鎮
但歓鎮
安寧鎮
寧郷鎮
翔鸞鎮
固留鎮
滑口鎮
広里鎮
石横鎮
澄空鎮
傅家岸鎮

元

1272年（至元9年）、元朝は東平府を東平路総管府と改称しました。東平路は中書省に属し、録事司と、以下の6県を管轄しました。

須城県
東阿県
陽穀県
汶上県
寿張県
平陰県

明

1367年、朱元璋（洪武帝）は東平路を再び東平府と改めました。しかし、1374年（洪武7年）には東平府は東平州に降格され、済寧府に属することになります。この際、須城県は廃止され、東平州に編入されました。1385年（洪武18年）、東平州は兗州府に転属し、以下の5県を管轄しました。

東阿県
陽穀県
汶上県
寿張県
* 平陰県

清

清の時代、東平州は泰安府に属しましたが、属県を持たない散州となりました。

中華民国

1912年、中華民国成立に伴い、東平州は廃止され、東平県と改称されました。これにより、東平府から続く行政区画としての歴史に幕を閉じました。

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