東急マニ50形客車

東急マニ50形客車

東急マニ50形客車は、2020年から運行を開始した東急電鉄の客車です。豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」の電源車として、その運行を陰から支えています。

概要

「THE ROYAL EXPRESS」は、伊豆急行2100系を改造した人気の観光列車です。その運行エリアを拡大し、「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」として北海道をクルーズするにあたり、電源供給の問題が生じました。そこで白羽の矢が立ったのが、元JR東日本のマニ50 2186でした。

この車両は、かつてリゾートエクスプレス「ゆう」の電源車として活躍した経歴を持ちます。2019年7月2日から3日にかけて、東急長津田車両工場へ回送され、同月3日付で東急電鉄に譲渡されました。車体にはJR時代の番号がそのまま残されていますが、車籍上は「形式マニMN50形・車両番号マニMN50号」として、大井町線所属となっています。普段は伊豆急行伊豆高原駅に隣接する車庫または留置線に常駐しています。

沿革

マニ50 2186は、1980年に荷物輸送を担うため新潟鉄工所で製造されました。しかし、1986年に鉄道荷物輸送が廃止されたことで、本来の役割を失い、救援車として使用されることになります。

その後、リゾートエクスプレス「ゆう」が水郡線などの非電化区間へ乗り入れる際、電源車が必要となりました。そこで1991年に大宮工場で改造を受け、荷物室の半分をディーゼル発電機（三相交流270kVA/440V）を収容する機械室に改造。機械室側は荷物扉が撤去され、通風孔と採光窓が設けられました。これにより、荷物室の荷重は8tに減少しましたが、車両記号の変更はありませんでした。また、空気ブレーキと電気指令式ブレーキを読み替える装置が搭載され、連結器は電車・機関車のどちらとも連結できる双頭連結器に交換されました。外部塗色は「ゆう」編成と同様の配色に変更され、鉄道ファンからは「ゆうマニ」の愛称で親しまれました。配置は水郡線営業所でした。

「ゆう」の運転終了後は、双頭連結器・電源供給設備・ブレーキ読み替え装置の機能を活かし、配給輸送や廃車回送など、電車編成を機関車で牽引する際の控車としても頻繁に使用されました。しかし、2018年7月26日に長野総合車両センターへ廃車回送され、一度除籍の上で留置されていました。

そして2019年、「THE ROYAL EXPRESS」の北海道運行計画が持ち上がり、電源車として再び脚光を浴びることになります。同年7月3日に長津田へ回送、同日付で東京急行電鉄へ譲渡。長津田車両工場で改造を受け、伊豆高原車両区へ回送され、塗装が変更されました。

構造

外装

外装は、「THE ROYAL EXPRESS」のロイヤルブルーとディーゼル機関車のオレンジを繋ぐイメージで、「白・ホワイト」を基調とした塗装に変更されました。

内装

(具体的な内装に関する記述が不足しているため、省略します。)

運用

現在は、「THE ROYAL EXPRESS」が北海道および四国で運行される際の電源車として使用されています。北海道では2020年8月28日から、四国では2024年1月26日から運行を開始しました。

脚注

(必要に応じて脚注を追加します。)

関連項目

THE ROYAL EXPRESS
伊豆急行2100系

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