東愛知新聞

東愛知新聞

東愛知新聞（ひがしあいちしんぶん）は、愛知県豊橋市を本拠地とする株式会社東愛知新聞社が発行する地方紙です。愛知県の東三河地方を中心に展開され、日本新聞協会に属しています。1957年11月15日に「夕刊とよはし」という名称で創刊され、その後豊橋毎日新聞へと名称変更を行い、翌年には朝刊へと移行しました。1963年には近隣の新聞を吸収し、発行エリアを拡大し、現在の「東愛知新聞」という名称に改めました。

紙面の特徴

東愛知新聞の紙面は、豊橋、豊川、蒲郡、田原、新城、奥三河地域のニュースや話題を中心に取り上げています。また、地域に密着した情報を提供するために多様なコーナーを設けています。見ることのできる内容には、宇連ダムや大島ダムの貯水量を示す「水がめ情報」や、小学生の書道・絵画作品を紹介する「紙上作品展」、週ごとに地域の店舗やスポットを紹介する「みかわウィークリー」があります。さらに、東三河での空き巣件数を示す「どろぼう天気」や、多角的な話題の掘り下げを行う「チェックポイント」、ギャラリー展示情報なども掲載されており、地域住民に役立つ情報源として機能しています。

競合紙である東海日日新聞は、愛知県豊橋市で発行されていますが、同紙は日本新聞協会には加盟しておらず、雑誌扱いとされているため、東愛知新聞の発行部数は競合を上回っています。購読層は官公庁や商業関係者が多数を占めており、JR東海の駅売店や一部のコンビニでも購入可能です。地域の文化イベントとして、毎年選出される「海」「港」「船」の3王からなる「ミスみなと」の主催者としても知られています。

創刊50周年とその後

2007年には創刊50周年を迎え、特別イベントとして「ミスみなと」関連のハワイ旅行が実施されました。この際に、ホノルル市市長の特別アシスタントより、11月7日を「東愛知新聞とミスみなとの日」とする宣言がなされました。この宣言は、両市の友好活動とPR活動の成果を評価したもので、今後の地域間の絆を強調するものでした。

沿革

• - 1957年11月15日: 「夕刊とよはし」として創刊。
• - 2014年1月: 発行部数が2万号を達成し、記念パーティーを開催。

本社は豊橋市に置かれ、名古屋市中区には支社が設立されています。さらに、紙面には東海テレビや各放送局のテレビ欄も含まれ、地域に密着した情報を提供しています。

課題

一方、東愛知新聞には過去に問題も存在しました。2011年から2015年にかけて、東日本大震災の支援活動を特集していた際、広告収入の一部を被災地に寄付するとして協賛企業から広告費を募ったものの、実際には全額が社の利益として処理されていたという不正が発覚しました。この件は内部告発によって明らかになり、結果として会社は約450万円を公益財団法人豊橋善意銀行に寄付しました。日本新聞協会はこの問題を受けて、当紙の一年間の会員資格停止処分を行いました。

その後、東愛知新聞社は地域の信頼回復に努め、今後も地域密着の情報を提供する姿勢を貫いています。地域住民の期待に応えるべく、日々のニュース発信とさまざまな文化活動を通じて、愛知県東三河地方の発展に寄与しています。

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