東新郡

東新郡について

東新郡（トンシンぐん）は、朝鮮民主主義人民共和国の慈江道南東部に位置する郡で、その豊かな自然と歴史を有する地域です。特に、周囲を山々に囲まれた立地は、美しい風景を生み出し、地域の魅力の一部となっています。

地理

東新郡は、北側に龍林郡と前川郡、北西には松源郡、南東には平安南道の大興郡と寧遠郡、さらに南西には熙川市と接しています。地域内には清川江が流れ、これが西部の谷を形成しています。さらに、妙香山脈が南側にあり、狄踰嶺山脈の高い峰々が北と東にそびえ立っています。郡の大部分は山地で構成されており、最高峰である雄魚水山の標高は2020mに達します。

歴史

東新郡は独立以前、平安北道の熙川郡に属していましたが、1949年1月に慈江道に編入されました。郡の本格的な設置は1952年12月で、熙川郡の新豊面、東倉面、長洞面、そして東面の一部地域を基に東新郡が設立されました。初めは1邑14里の構成で、現在もこの形を基本にしています。歴史の過程で郡の名称や構成も幾度か変化を遂げました。

年表を見ますと、1953年には東新邑が生里に降格し、館里が東新邑に昇格しました。その後1958年には温沙里が分割され、1981年には熙川市清雲里を編入する形で再編成が行われました。1990年代には再び東新邑が里に降格し、地域統合が進められています。

産業

経済的には、東新郡は主に農業と林業に依存しています。総面積のうち、可耕地は約13%にすぎず、残りの87%は山林が占めています。この地で最も生産されている作物はトウモロコシで、地域の特性を活かした農業が行われています。山々に囲まれているため、森林資源も豊かで、これが地域の産業にも貢献しています。

行政区域

東新郡は1邑14里から構成されています。具体的には、東新邑、京興里、龍坪里、元興里、白山里、石浦里、我弄城里、そして東興里などの里が含まれます。地域の住民は、自然豊かな環境の中で生活を営んでおり、農業を中心に地域のコミュニティが形成されています。

交通

この地域への交通手段として、満浦線が利用されています。また、東新駅が設置されており、訪れる人々にとって便利な交通アクセスが整っています。

東新郡は、その美しい自然、豊かな歴史を背景に、地域の人々が誇るべき農業と産業の基盤を築いている場所です。

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