東方明珠電視塔

東方明珠電視塔

東方明珠電視塔（とうほうめいしゅでんしとう）は、上海市浦東新区の陸家嘴金融貿易区に位置し、1994年に完成した高さ467.9mのテレビ塔です。中国で5A級観光地に認定されています。一般的には上海テレビ塔やオリエンタルパールタワーとも呼ばれ、特にその独特なデザインと卓越した高さで観光客を惹きつけています。

塔の特徴

東方明珠電視塔は、かつてアジアで最も高い建物であり、世界でもCNタワーやオスタンキノ・タワーに次ぐ高さを誇ります。展望台は3層に分かれ、351mの「太空艙」、263mの「上球体」、90mの「下球体」に位置しています。各展望台からは360度に広がる上海市の景観を楽しむことができ、特に夜になると外灘や黄浦江を横切る船の美しい夜景を見ることができます。

建設の経過

建設は1990年に始まり、1994年に完成しました。その総建設費は8.3億元とされ、莫大な投資が行われました。2015年には、パリ同時多発テロ事件に対する抗議の意を込めて、トリコロールの色にライトアップされることもありました。

デザインの背景

この塔のデザインには、大小11個の球体が組み合わさっており、真珠を模した形状を持っています。このデザインのインスピレーションは、唐代の詩人白居易の詩「琵琶行」に由来しているとされています。詩の中にある「大珠小珠落玉盤」という表現が、塔のデザインに深く影響を与えています。

入場制限と料金

入場料金は観光や遊覧船のセットで180元から始まり、全ての展望台見学と上海城市歴史発展陳列館の入場が含まれています。軍人や高齢者、子供には割引が適用されるため、家族連れや観光客にも優しい価格設定となっています。

映画での登場

この塔は、多数の映画作品にも登場しており、特にディストピアSF映画『ウルトラヴァイオレット』や『ゴジラ FINAL WARS』などに見ることができます。映画を通じて世界中にその存在を知らしめています。

結論

東方明珠電視塔は、ただの観光名所ではなく、その歴史やデザイン、また実際の文化においても重要な位置を占めています。上海を訪れる際にはぜひとも訪れ、その壮大な景観を体験していただきたいと思います。

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