東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.

東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.（とうほうこうりゅうどう アンコネクティド・マーケティアーズ）

『東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.』は、上海アリス幻樂団によって制作された弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第18弾にあたる作品です。前作『東方鬼形獣 〜 Wily Beast and Weakest Creature.』から約2年ぶりの新作として、ファンから期待を集めました。

体験版は2021年3月21日に開催された第十八回博麗神社例大祭で頒布され、製品版は同年5月4日の「COMIC1 BS祭 スペシャル」内「幻想神楽 5」での頒布を予定していました。しかし、新型コロナウイルスの影響で頒布は5月23日に延期。これに伴い、Steamでの配信が5月4日に開始され、委託販売は5月13日からとなっています。

システム

プレイヤーは、それぞれ異なる性能を持つ「博麗霊夢」「霧雨魔理沙」「十六夜咲夜」「東風谷早苗」の4種類の自機から1つを選択します。敵や敵弾に当たるとミスとなり残機が減少し、全て失うとゲームオーバーとなります。コンティニューすることでゲームを続行できますが、コンティニューの有無によってエンディングが変化します。コンティニューせずにクリアすると、Extraステージが追加されます。

本作では、従来の点符やグレイズに代わり、新たなシステム「資金力」が導入されました。敵を倒すことで得られる「資金力」アイテムを集めることで、アビリティカードを購入できます。アビリティカードは、「使用タイプ」「装備タイプ」「能力タイプ」「即効タイプ」の4種類に分類されます。

使用タイプ: 任意のタイミングで使用可能。使用後にはクールタイムが発生します。
装備タイプ: 装備することで、オプションが増加します。
能力タイプ: 装備している間、効果を発揮します。
即効タイプ: 入手すると即座に効果が発揮され、装備はできません。

あらすじ

物語は、巷に流通し始めた不思議なカードを巡って展開されます。そのカードには、人間や妖怪の秘密が込められている様子。博麗神社の巫女である博麗霊夢は、その出所と目的を探るため、調査に乗り出します。

登場人物

新規の登場人物

豪徳寺 ミケ（ごうとくじ みけ）: 三毛猫の姿をした招き猫。中途半端な能力を持つため、妖怪の山で暮らしています。
山城 たかね（やましろ たかね）: 山童のリーダー的存在です。
駒草 山如（こまくさ さんにょ）: 山女郎。駒草太夫とも呼ばれ、妖怪の山で博打を開いています。
玉造 魅須丸（たまつくり みすまる）: 勾玉作りを生業とする神様。霊夢の持つ陰陽玉の制作者でもあります。
飯綱丸 龍（いいづなまる めぐむ）: 大天狗。アビリティカードを作り、流通させた張本人です。龍珠を利用した新たな通貨システムを構築しようと目論んでいます。
菅牧 典（くだまき つかさ）: 管狐。飯綱丸龍の腹心で、「魂の弱い所に入り込む程度の能力」を持ちます。
天弓 千亦（てんきゅう ちまた）: 落ちぶれた商売の神。アビリティカードの流通を担っています。
姫虫 百々世（ひめむし ももよ）: 大蜈蚣。飯綱丸龍に協力し、虹龍洞を掘る役割を担っています。

既存の登場人物

博麗 霊夢
霧雨 魔理沙
十六夜 咲夜
東風谷 早苗

ステージ

各ステージには、個性的なテーマ曲が用意されています。

1. 妖異達の通り雨
2. 深緑に隠された断崖
3. 駒草咲くパーペチュアルスノー
4. 廃れゆく産業遺構
5. 待ちわびた逢魔が時
6. ルナレインボー

Extraステージ: 幻想の地下大線路網

評価

本作は、従来の東方Projectの魅力を継承しつつ、新たなシステムやキャラクターが導入されたことで、新鮮なプレイ体験を提供しています。アビリティカードの導入により、ローグライクゲームのような戦略性も加わり、より奥深いゲームプレイが楽しめる作品として評価されています。

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