東日本実業団対抗駅伝競走大会

東日本実業団対抗駅伝競走大会

概要

東日本実業団対抗駅伝競走大会は、毎年11月3日に埼玉県で行われる駅伝大会で、主催は東日本実業団陸上競技連盟です。この大会は「彩の国 実業団駅伝」という愛称でも知られ、TBSテレビが中継を行う特別番組には過去に「彩の国 EKIDEN」との名称が使われていました。

この大会は翌年1月1日に開催されるニューイヤー駅伝の予選会となり、東日本地区で最も多くの出場枠が設けられています。また、コースは埼玉県庁をスタートし、旧中山道を北上して熊谷スポーツ文化公園陸上競技場がゴールで、全長76.9kmの7区間で競われます。ただし、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で、公道を使用せず、公園内の周回コース（76.4km）での開催となりました。

大会は2007年まで千葉県印西市の千葉ニュータウンで実施されていましたが、交通問題から埼玉県に移転しました。ここでは、男女同時開催で、女子駅伝と併催していた期間がありましたが、女子駅伝は2014年に休止しています。

東日本地区は、関東の大学で箱根駅伝に出場した選手たちが実業団にスムーズにステップアップできる環境が整っているため、多くの強豪実業団が参加しており、上位と下位の実力差が小さい競技会となっています。このため、東日本実業団対抗駅伝は非常にレベルの高い予選会とされています。

大会運営

大会は東日本実業団陸上競技連盟が主催し、毎日新聞社やTBSテレビ、埼玉県、沿線自治体などが後援しています。また、埼玉陸上競技協会が運営に協力しており、様々な場合での地域のサポートを受けています。

コース紹介

2024年（第65回）のコースは以下の通りです。
1. 1区（11.6km）: 埼玉県庁（さいたま市浦和区） - 宮原小学校前（さいたま市北区）
2. 2区（9.4km）: 宮原小学校前 - 北本市南部公民館前（北本市）
3. 3区（15.1km）: 北本市南部公民館前 - 行田駅前（行田市）
4. 4区（9.5km）: 行田駅前 - 大里農林振興センター前（熊谷市）
5. 5区（7.8km）: 大里農林振興センター前 - JR深谷駅前（深谷市）
6. 6区（10.6km）: 深谷駅前 - Honda Cars前（眼鏡市場）
7. 7区（12.9km）: Honda Cars前（眼鏡市場） - 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場（熊谷市）
外国人選手は第5区から出走可能となっています。

テレビ放送

大会の模様はTBSテレビにより録画中継され、女子駅伝との同時開催期間中は、奇数年には二元中継、偶数年には後日放送が行われました。女子駅伝の開催が終わった2015年以降は、全て単独で放送されています。また、最近ではTBS陸上ちゃんねるというYouTubeチャンネルでも、大会のハイライトやインタビューなどの動画を配信しています。

これらの特徴から、東日本実業団対抗駅伝競走大会は、日本における駅伝の重要な位置づけを持つ大会となっており、スポーツファンにとっては魅力的なイベントとなっています。

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