東横フラワー緑道

東横フラワー緑道

東横フラワー緑道は、東急東横線の地下化に伴い、東白楽駅から横浜駅間の約1.4kmの線路跡に整備された緑道です。この緑道は、横浜市によって整備され、地域住民の憩いの場として利用されています。

歴史

2004年2月、みなとみらい線が開業し、東急東横線の反町駅と横浜駅が地下化されました。その跡地の利用について検討された結果、横浜市が線路跡を緑道として整備することを決定。2005年12月に整備が開始され、2006年4月には、一般公募により緑道の愛称が「東横フラワー緑道」に決定しました。線路の撤去後、地元住民との協議を重ね、2011年4月に全区間の整備が完了しました。

緑道の構成

東横フラワー緑道は、以下の7つのエリアで構成されています。

エリア1（東白楽駅 - 平川町公園）
二ツ谷公園と繋がっており、陸橋で東白楽駅までアクセス可能です。
エリア2（平川町公園 - 広台太田町付近）
旧新太田町駅跡地が広場として整備されており、石碑やベンチ、水飲み場が設置されています。
エリア3（広台太田町付近 - 反町駅北側）
旧高架線が撤去され、花壇や樹木、水飲み場が設置された静かな緑道が続いています。木道舗装には、みなとみらい地区の汽車道と同様に線路がはめ込まれています。
エリア4（反町駅付近）
旧高架橋を再利用した高架式の歩道橋（東横フラワー緑道反町橋）が設けられています。国道1号を跨ぎ、エリア5へ繋がっています。
エリア5（反町駅南側 - 桐畑橋周辺）
高架式歩道橋と同時に利用可能になり、東横フラワー緑道集会所「反町駅前ふれあいサロン」が設けられています。
エリア6（高島山トンネル内）
東横線の旧トンネルを再利用したエリアで、通行時間が制限されています。トンネル内は、補強工事により断面が現役時代より縮小しています。
エリア7（青木浅間線付近）
高架橋が撤去され、旧東海道（神奈川宿歴史の道）付近から青木浅間線まで歩道が整備されています。

関連する遊歩道整備計画

東横フラワー緑道から横浜駅までのアクセスは、横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業に伴い、JR横浜鶴屋町ビルの2階通路、遊歩道「はまレールウォーク」、JR横浜タワーを経由して横浜駅西口駅前広場に至る経路が整備されています。

また、東横線の廃線区間である横浜駅 - 桜木町駅間においても、約1.8kmの遊歩道整備計画が進められています。この区間は、高架橋により東西地域が分断されており、階段や昇降施設を設けることでアクセス強化を図る計画です。当初は自転車の通行も可能とされていましたが、幅が狭いため歩行者専用となりました。この遊歩道は、横浜駅東口地区開発計画とも連携し、最終的には横浜駅地下1階のみなみ通路に接続する予定です。

2019年7月には、桜木町駅西口広場から紅葉坂交差点付近までの約140m区間が先行開通しました。しかし、予算や高架の劣化調査などの影響で整備が遅れており、高架の一部は解体・撤去され、地上に遊歩道を整備する方針となっています。計画はリセットされ、2022年から2024年にかけて基本計画が再設計されました。そのため、2024年3月時点で整備時期は未定です。

まとめ

東横フラワー緑道は、かつての東急東横線の線路跡を利用した緑道であり、地域住民の散策や憩いの場として親しまれています。全線開通後も、横浜駅周辺の遊歩道整備計画と連携し、より快適な歩行空間を形成しようとする取り組みが進められています。

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