東海カーボン

東海カーボン株式会社について

東海カーボン株式会社（TOKAI CARBON CO., LTD.）は、東京都港区に本社を構える、炭素製品の大手メーカーです。その歴史は1918年に東海電極製造株式会社として設立されたことに始まり、今日では日経平均株価およびJPX日経インデックス400の構成銘柄として、日本の経済を支える重要な一翼を担っています。

沿革

東海カーボンは、その長い歴史の中で、幾多の変遷を経てきました。以下に主な出来事をまとめます。

1918年4月：東海電極製造株式会社として設立。
1949年5月：東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所に上場。
1975年6月：現在の社名である東海カーボン株式会社に変更。
1987年9月：アメリカ・ニューヨークにTOKAI CARBON AMERICA, INC.を設立し、海外展開を本格化。
1992年1月：東洋カーボンと合併し、事業規模を拡大。
1996年8月：韓国に韓国東海カーボンを設立し、アジア地域での展開を強化。
1999年
4月：イギリス・バーミンガムにTOKAI CARBON EUROPE LTD.を設立。
12月：スウェーデンのSVENSK SPECIAL GRAFIT ABを子会社化し、ヨーロッパでの事業をさらに強化。
2002年9月：中国にSGL TOKAI CARBON LTD. SHANGHAIを設立。
2003年
7月：千葉県八千代市に東海マテリアル株式会社を設立。
10月：大阪証券取引所、名古屋証券取引所の上場を廃止し、東京証券取引所に一本化。
2004年4月：住友商事と共同で中国に東海炭素（天津）有限公司を設立。
2006年
3月：中国の大連に大連東海結金藤素有限公司を設立。
7月：東海高熱工業を完全子会社化し、グループ全体の競争力を強化。
2017年11月：昭和電工よりSGL GE Carbon Holding LLCを買収し、グローバル展開を加速。

主な事業所

東海カーボンは、日本国内に複数の事業所と研究所を構えています。

本社：東京都港区
湘南事業所、茅ヶ崎工場、茅ヶ崎第二工場：神奈川県茅ヶ崎市
石巻工場：宮城県石巻市
知多工場、知多研究所：愛知県知多郡武豊町
滋賀工場：滋賀県近江八幡市
防府工場、防府研究所：山口県防府市
九州若松工場：福岡県北九州市若松区
田ノ浦工場：熊本県葦北郡芦北町
富士研究所：静岡県駿東郡小山町

グループ会社

東海カーボンは、多くの連結子会社、持分法適用会社、持分法非適用会社を擁しており、グループ全体で事業を展開しています。

近年の出来事

2020年7月には、令和2年7月豪雨の影響で、田ノ浦工場の敷地が冠水し、黒鉛化炉に雨水が侵入する事態が発生しました。この際、水蒸気爆発による火災が発生しましたが、幸いにも死傷者は出ていません。

同業他社

炭素製品業界では、以下のような企業が東海カーボンと競合しています。

SECカーボン株式会社
日本カーボン株式会社
東洋炭素株式会社
昭和電工株式会社

参考文献

東海カーボン社史編纂委員会 編『東海カーボン六十五年史』東海カーボン、1983年。
人事興信所 編『人事興信録 第38版 上』人事興信所、1995年。
興信データ株式會社『人事興信録 第43版 上』興信データ、2005年。

外部リンク

* 東海カーボン株式会社





この情報は、東海カーボンの公式サイトや関連文献を基に作成されており、信頼性の高い情報を提供していると自負しております。しかし、最新の情報については、公式サイト等でご確認ください。

もう一度検索