東海大学農学部・大学院農学研究科

東海大学農学部の概要

東海大学農学部は、1973年に開校された九州東海大学の阿蘇キャンパスに始まり、1980年に正式に設立された学部です。この農学部は、農業の発展に寄与することを目的としており、時代のニーズに応じたさまざまな学科と専攻を設置し、学生たちに専門的な知識と技術を提供しています。

沿革

農学部は1980年に農学科と畜産学科を設けて活動を開始しました。1984年には大学院農学研究科が設置され、さらなる研究教育の場が整いました。1985年には東海大学総合農学研究所が設立され、以来、研究活動が一層活発となりました。

2001年には農学科と畜産学科の改組がなされ、応用植物科学科、応用動物科学科、バイオサイエンス学科が新たに設立されました。2006年には、農業・食品産業技術総合研究機構の九州沖縄農業研究センターと連携した大学院が設置され、地域との連携を深めました。

2008年に九州東海大学が東海大学と統合されたことで、農学部もこの統合の一部として再編成されました。2022年には学科の改組が再度行われ、農学科、動物科学科、食生命科学科が新たに設置されました。そして2023年には新たなキャンパスである「阿蘇くまもと臨空キャンパス」が開設され、さらに充実した環境が整えられました。

学部組織

東海大学農学部は、以下の学科を有しています：

• - 農学科
• - 動物科学科
• - 食生命科学科

また、大学院には農学研究科があり、修士課程に農学専攻や生物資源科学コース、生命科学コースが設けられています。

付属施設

農学部には、農学教育実習センターがあり、熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽に位置しています。このセンターは、熊本県の伝統的な作物の栽培技術の確立や自家採種による種の保存、さらに伝統野菜を使用した加工品の開発などを通じて、地域農業の振興を図っています。

農学教育実習センターは、1995年に環境保全型農業の一環として設立された作物見本園を中心に、農場実習を行っています。ここでは、環境に配慮した農業を実践しており、農薬や除草剤は使用せず、阿蘇の野草を食べた家畜の糞尿を肥料として利用しています。これにより、持続可能な農業の実践を通じて、自然環境と調和した生産活動を目指しています。

まとめ

東海大学農学部は、地域の農業や環境に配慮した教育・研究の場を提供し、学生に実践的なスキルと知識を伝授することで、将来的な農業の担い手を育成しています。豊富な経験を持つ教員陣と充実した設備を背景に、学生たちは農業分野での幅広いキャリアの道を歩むことが期待されています。

もう一度検索