東田大志

東田 大志（ひがしだ ひろし）

1984年（昭和59年）生まれ。日本のパズル研究者であり、パズル学の専門家として活動している。

経歴

幼少期から母親が与えたパズル本に夢中になり、学業成績は振るわなかった。しかし、高校3年生の夏休みに猛勉強を開始したところ、短期間で学力が飛躍的に向上。特に数学では偏差値が30も上がり、90を超える数値を記録。この成果をもって京都大学法学部に現役合格を果たした。

大学入学後、2003年（平成15年）に京都大学パズル同好会を立ち上げた。パズルの研究を深めるため、法学部から総合人間学部に転籍。京都大学大学院人間・環境学研究科へ進学後も一貫してパズル研究を続け、国内で唯一のパズル学を専門とする研究者としての地位を確立した。

2011年（平成23年）4月からは、大阪商業大学アミューズメント産業研究所の研究員を務めている。

活動

東田大志のパズル普及活動は非常にユニークである。自作のパズルを印刷したビラを作成し、大学構内や街頭で通行人に配布することを長年続けている。この活動から「ビラがパズルの人」という愛称で呼ばれるようになり、自身もその呼称を名乗っている。

パズル作家としても積極的に活動しており、『京都新聞』にパズルに関する記事を連載した経験がある。パズル学の研究者として、論理的思考力の向上や日本語・英語の学習など、教育的な側面からのアプローチにも取り組んでいる。

主な著作・作品

パズルに関する幅広い分野で著作や作品を発表している。

単著

『京大生・東田くんのパズル』（角川学芸出版、2010年）
『パズル学入門 パズルで愛を伝えよう』（岩波書店、2011年）
『京大・東田式 日本語力向上パズル』（小学館、2011年）
『京大・東田式 英語力向上パズル』（小学館、2012年）
『京大・東田式 頭が良くなる漢字ゲーム』（幻冬舎エデュケーション、2012年）
『すべての論理思考はパズルが教えてくれる』（PHP研究所、2013年）
『京大・東田式 頭がよくなる天才脳パズル 絵と図で思考力アップ！ ６歳〜小学生』（幻冬舎エデュケーション、2014年）
『東田はかせの京大こどもパズル １ りんごのなぞ』（学研プラス、2019年）
『東田はかせの京大こどもパズル ２ オレンジのなぞ』（学研プラス、2019年）
『京大東田式カレーなる算数パズル① ぬり算＋』（朝日学生新聞社、2019年）
『ズバぬけた思考回路に覚醒する 京大・東田式 天才パズル』（青春出版社、2019年）
『京大東田式カレーなる算数パズル② KAKU』（朝日学生新聞社、2020年）
『東田はかせの京大こどもパズル ３ バナナのなぞ』（学研プラス、2020年）
『東田はかせの京大こどもパズル ４ メロンのなぞ』（学研プラス、2020年）
『京大博士のパズルに挑戦』（京都新聞出版センター、2020年）

共著

パズル公国萌騎士団 編『パズル公爵の挑戦状（ビラ） 萌キャラ50問で頭がひらめく』（PHP研究所、2010年）
京大パズル同好会『京大パズル同好会の漢字力向上パズル』（大和書房、2010年）
東大、京大パズル研究会『〈東大・京大式〉頭がよくなるパズル』（文藝春秋、2012年）
京大パズル研究会『京大・東田式「考える力」が身につくパズル』（青春出版社、2012年）
東大・京大パズル研究会『〈東大・京大式〉頭がスッキリするパズル』（文藝春秋、2013年）
『ちいかわ クロスワード タテヨコそろうとスッキリ』（講談社、2023年）

その他

『ビラがパズルの人 トイレットペーパー パズル』（林製紙株式会社、2011年）- パズルが印刷されたトイレットペーパー
ニンテンドーDSiウェア『京大生 東田大志が考えたパズル ひらめき◇絵結び』（ジュピター、2009年）
iPhone/iPod touch/iPad アプリ『京大生 東田大志が考えたパズル ひらめき◇絵結び』（ジュピター、2010年）

これらの活動や著作を通じて、幅広い層に向けてパズルの魅力と可能性を伝え続けている。

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