東竜洲

東竜洲（とうりゅうしゅう、英語名：Tung Lung Chau）は、別名、東竜島（とうりゅうとう、英語名：Tung Lung Island）とも呼ばれる香港の島です。新界西貢区の最南端に位置しており、将軍澳の南東、石澳の東に位置しています。仏堂門という海峡の南側に位置し、その面積は約2.42平方キロメートルです。

歴史

1200年代には、東竜洲に税関が設置され、仏堂門を通過する外国船を監視する役割を果たしていました。18世紀には、仏堂門で活動していた海賊を取り締まるために、軍が駐屯し、8門の砲台が建設されました。この砲台は、当時の軍事的な重要性を示すものとして、現在もその一部が残っています。

現在の東竜洲

現在、東竜洲では、住民が漁業などを営んでいます。しかし、週末にはハイキング、釣り、ロッククライミングなどを目的に多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。島内には山道が整備されており、かつては3〜4時間で一周することができましたが、現在は一部が途絶えています。砲台の近くには、香港政府が指定するキャンプ場があります。

交通アクセス

東竜洲へ渡るためには、鯉魚門三家村波止場（地下鉄油塘駅から徒歩約15分）から土日祝日のみ運行しているフェリーを利用します。所要時間は約40分です。2013年までは西湾河からもフェリーが出ていましたが、現在は不定期運行となっています。また、遭難者の緊急搬送などのために、島の南堂頂付近にはヘリポートが設置されています。

レジャー

東竜洲は、豊かな自然と歴史的な遺産が調和した魅力的な島です。ハイキングコースからは、美しい海の景色や周囲の島々を眺めることができます。ロッククライミングのスポットとしても知られており、多くのクライマーが訪れます。キャンプ場も整備されており、自然を満喫しながら週末を過ごすことができます。また、釣りを楽しむ人も多く、様々な種類の魚を釣ることができます。歴史的な砲台跡も島の見どころの一つで、当時の様子を偲ぶことができます。

ギャラリー

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