東草野村

東草野村について

東草野村（ひがしくさのむら）は、滋賀県東浅井郡に位置していた村で、現在の米原市の北部、伊吹山地の西側の麓、姉川の上流域にあたります。自然豊かな地域で、河川が多く流れるこの場所は、地理的にも魅力的な特性を持っています。

地理的特徴

村域内を流れる主な河川には、姉川、板名古川、足俣川、起し又川があります。これらの川は、村の自然環境や生態系だけでなく、住民の日常生活や農業にも大きな影響を与えていました。特に姉川は地域の重要な水源として、農業や生活用水の供給に寄与していました。

歴史の背景

東草野村は1889年の町村制施行時に発足しました。この際、甲津原村、曲谷村、甲賀村、吉槻村、上板並村、下板並村の区域が統合され、新しく村としての運営が始まりました。地域の住民は、集まって自らの生活を支えるために協力し合い、この土地で代々生活を営んでいました。

しかし、1956年9月1日に坂田郡春照村および伊吹村と合併することにより、東草野村は廃止され、坂田郡伊吹村が新たに設立されました。この合併は、地域の発展と住民サービスの向上を目的としたものでした。

重要文化的景観

旧東草野村の中には、甲津原、曲谷、甲賀、吉槻の4つの集落があります。これらの地域は文化財保護法に基づき、「東草野の山村景観」として重要文化的景観に認定されています。具体的には、以下の3つの視点から評価されました。

1. 利水に関する景観地
村の生活を支える水源としての役割を持つ地域。
2. 流通・往来に関する景観地
村と周辺地域との交通が盛んであったことを示す場所。
3. 居住に関する景観地
住民が暮らしやすい環境が整っていたことを示す地域。

これらの集落は、自然環境と人間の生活が調和した美しい風景を形成しており、その価値が評価されています。

位置情報

集落の位置は以下の通りです。

• - 甲津原: 北緯35度30分36.7秒 東経136度21分41.17秒
• - 曲谷: 北緯35度28分30.66秒 東経136度20分52.43秒
• - 甲賀: 北緯35度28分1.44秒 東経136度20分56.92秒
• - 吉槻: 北緯35度27分26.46秒 東経136度21分32.11秒

これらの位置は、地域の独特な文化や生活を理解する手がかりとなります。

参考文献と関連情報

東草野村の歴史や文化に関する詳細は、角川日本地名大辞典 25 滋賀県や、関連する地域の観光サイトなどでさらに情報を得ることができます。
また、滋賀県の廃止市町村一覧も参考にすると、他の地域との関係性や歴史的変遷についての理解が深まるでしょう。

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