東西食品

東西食品（トンソしょくひん）

東西食品は、大韓民国を代表する食品企業です。特にインスタントコーヒー市場においては、「マキシム」ブランドで圧倒的な知名度とシェアを誇っています。アメリカのクラフトフーヅ社傘下であり、コーヒー関連製品だけでなく、多様な食品の製造・販売を手掛けています。

沿革

1968年に設立された東西食品は、1970年にアメリカのゼネラルフーヅ社と技術提携を結びました。これにより、ゼネラルフーヅのコーヒーブランド「マックスウェルハウス」を導入し、韓国初のインスタントコーヒーの生産・販売を開始しました。1974年には、植物性クリーミングパウダー「プリマ」の自社生産を開始し、製品ラインナップを拡充しました。

1976年には、画期的な「コーヒーミックス」を開発。そして1980年には、ゼネラルフーヅのもう一つのコーヒーブランド「マキシム」を導入しました。「マキシム」ブランドのインスタントコーヒーと、パウダー状のクリーマー・砂糖を配合した「コーヒーミックス」は、その手軽さとおいしさで爆発的な人気を集め、東西食品は韓国で最も有名なコーヒーメーカーとしての地位を確立しました。

2000年代に入っても、「マキシム」は韓国のインスタントコーヒー市場で70～80%という圧倒的なシェアを維持し、国民的なコーヒーブランドとして愛されています。

東西食品の株式の半分は、ゼネラルフーヅ社がクラフトフーヅ社に合併された関係で、現在はアメリカのクラフトフーヅ社が保有しています。「マキシム」や「マクスウェルハウス」といったブランドもクラフトフーヅの所有となっており、東西食品はこれらのブランドを使用するにあたり、クラフトフーヅにロイヤリティを支払っています。

コーヒー関連製品以外にも、チーズや菓子など、クラフトフーヅの国際的なブランド製品の輸入・販売も行っています。さらに、緑茶や紅茶などの飲料、蜂蜜なども生産しており、幅広い食品事業を展開しています。

その他

2014年10月には、社内品質検査において大腸菌群が検出された製品を再利用していたことが発覚し、食品医薬品安全処から一部商品の流通・販売が一時的に禁止されるという事件がありました。

関連項目

* マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦

脚注

外部リンク （朝鮮語）

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