東部復興道路

東部復興道路

東部復興道路は、宮城県仙台市の太平洋沿岸地域を南北に縦断する、全長10.2kmの道路です。この道路は、県道区間6.8kmと市道区間3.4kmで構成されており、仙台東部道路の東側、すなわち海側に並行して走っています。具体的には、若林区藤塚の閖上大橋（名取川）北詰（北緯38度11分04.4秒 東経140度56分56.2秒）を起点とし、宮城野区蒲生の高砂橋（七北田川）南詰（北緯38度15分27.2秒 東経140度59分19.3秒）を結んでいます。

構造と特徴

東部復興道路の最大の特徴は、その構造にあります。道路全体が高さ約6メートルの築堤となっており、これは単なる道路としての機能だけでなく、津波対策としての役割も担っています。海岸堤防を越えて浸水してくる津波に対して、内陸部への被害を低減させる効果が期待されています。この道路は、東日本大震災からの復興を象徴するインフラの一つと言えるでしょう。

開通までの経緯

東部復興道路は、2019年11月30日に開通しました。当初は2019年3月の完成を予定していましたが、地盤改良の必要性が生じたこと、そして令和元年東日本台風（台風19号）による影響を受け、開通が遅れることとなりました。しかし、これらの困難を乗り越え、地域住民の生活を支える重要な道路として、無事に開通の日を迎えることができました。

まとめ

東部復興道路は、単なる移動手段としての道路ではなく、災害時の被害軽減という重要な役割を担った復興のシンボルです。沿岸部の交通を円滑にするだけでなく、地域の安全を守る上で欠かせない存在となっています。

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