東金丸町

東金丸町

概要

群馬県前橋市に位置する東金丸町（ひがしかなまるまち）は、かつて勢多郡大胡町の大字金丸の一部であった地域を起源とする地名です。郵便番号は371-0234が割り当てられており、2013年時点での面積は約1.56平方キロメートルとなっています。

地理

前橋市の北部、特に旧大胡町域にあたる大胡地区の最北端に位置しています。この町の地理的な境界としては、南側で滝窪町と、西側で金丸町とそれぞれ境を接しています。また、東側は市之関町および柏倉町に面しています。

歴史

東金丸町という地名が成立したのは比較的新しく、1954年頃のこととされています。その由来は古く、もともとは赤城山の御領地の一部、具体的には「字赤城山」と呼ばれていた一帯に遡ります。

近代における行政区画の変遷は以下の通りです。

1889年（明治22年）: 市町村制の施行に伴い、周辺の1町7村が合併して南勢多郡大胡村が誕生しました。この時、東金丸町となる地域は、その大字「金丸」の一部となりました。
1896年（明治29年）: 郡の統合により、東群馬郡と南勢多郡が合併し、勢多郡が成立しました。これにより、大胡村は勢多郡に所属することとなり、引き続き勢多郡大胡村大字金丸の一部として扱われました。
1899年（明治32年）: 大胡村が町制を施行し、勢多郡大胡町となりました。この際も、地域は大字金丸として継承されました。
1993年（平成5年）4月1日: 地域を通る交通網にも変化がありました。それまで群馬県道であった大間々宮城子持線が国道353号に昇格し、東金丸町内に初めて国道のルートが設定されることとなりました。
* 2004年（平成16年）: いわゆる「平成の大合併」により、大胡町は宮城村、粕川村と共に前橋市に編入合併されました。この合併の際、前橋市には既に「金丸町」という同名の地名が存在していたため、混同を避ける目的で、旧大胡町大字金丸の一部であった当地域は「東金丸町」と改称され、現在に至っています。

さらに地域全体の動きとして、2017年（平成29年）5月12日には、東金丸町の全域を含む広範なエリアである「前橋・赤城地域」が、国際的なスローシティ運動を推進するチッタスロー国際連盟への加盟が認められました。

人口と世帯

2017年（平成29年）8月31日時点での世帯数と人口に関する情報が存在します。

教育

市立の小・中学校に通う場合、前橋市の定める学区によって通学先が指定されます。

交通

鉄道

町内には鉄道駅は設置されていません。最も近い鉄道駅は、近隣の茂木町に位置する上毛電気鉄道上毛線の大胡駅となります。

バス

公共交通機関としてバスの運行も行われています。具体的には、赤城タクシーが運行を担当するデマンドバス方式の「ふるさとバス」が利用可能です。

道路

主要な幹線道路として、町の南端部分を東西に走る国道353号があります。また、町のほぼ中央を、赤城南麓地域を結ぶ重要な道路である赤城南麓広域農道が通過しています。

施設

町内には教育関連施設として、前橋市立滝窪小学校の分校である金丸分校が置かれています。

また、この前橋市立滝窪小学校金丸分校は、万が一の災害発生時における二次避難所としても指定されており、地域の防災拠点としての役割も担っています。

もう一度検索