東風柳州汽車

東風柳州汽車有限公司の紹介

東風柳州汽車有限公司は、中国の広西チワン族自治区柳州市に本社を置く合弁自動車製造会社です。英語表記ではDongfeng Liuzhou Motor Co., Ltd.として知られ、略称はDFLZやDFLZMです。1954年に設立され、当初は水車ポンプを販売していましたが、1969年からは本格的な自動車生産に乗り出しました。

会社の歴史

この会社の歴史は、1954年10月6日に柳州農業機械廠として設立されたことから始まります。その後、1957年には30-4-15型水車ポンプの初号機が試作されるなど、水車ポンプの分野で一定の成果を上げました。しかし、1970年代初頭から自動車製造にシフトし、1969年には広西自治区で最初のトラックを開発し、柳江ブランドとして販売を開始しました。

1973年には広西チワン族自治区柳州汽車製造廠の設立が行われ、1979年には中国初のディーゼルトラックを開発しました。この時期に社名を柳州汽車製造工場へと変更し、1981年には国家機械産業委員会の認可を受けて東風汽車グループに合流しました。

1987年には、総生産台数が5,000台を超え、その後も成長を続けました。特に1991年には初の乗用車を生産し、同年中に生産台数が10,000台に達するなど、大きな躍進を果たしました。

1997年には東風汽車が75%、柳州国有資産管理会社が25%を所有することになり、社名が東風柳州汽車有限公司に変更されました。その後も新モデルの開発を続け、1999年には自社初のミニバンを開発し、2001年にはフォーシングブランド下で中国初のMPVを生産するなど、市場における存在感を高めていきました。

主な製品とサービス

この会社は、自動車の生産のみならず、エンジンやその他の関連部品の製造にも力を入れています。ガソリン車の他にも、レンジエクステンダーを採用したモデルも手がけています。特に、2005年に開発したアメリカンスタイルのボンネットトラックや、2015年には覇龍および龍卡を乗龍ブランドへ統合するなど、製品ラインアップの多様化が進んでいます。

生産実績

2010年には年間生産台数が10万台に達し、売上高も120億元を突破。その後も成長を続け、2019年には総生産台数が270万台に達するなど、業界内でも注目される企業の一つとなりました。特に貨物車市場では、年間生産台数が30,000台を超える実績を持ち、国内市場においても強い競争力を誇っています。

まとめ

東風柳州汽車有限公司は、長い歴史を有する企業であり、中国自動車産業の重要な一翼を担ってきました。今後も革新を続け、より多くの顧客に支持される製品を提供していくことでしょう。

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