杷木発着所

杷木発着所の概要と歴史

杷木発着所（はきはっちゃくしょ）は、福岡県朝倉市杷木池田に位置する、日田バスが管理する交通拠点です。この発着所は国道386号（朝倉街道）沿いにあり、 JR二日市駅から発着する一般路線バスの終点の東側にあたります。最初は朝倉軌道の終点として開設され、その後、交通機関の変遷に合わせて発展・変化してきました。

過去の背景として、1922年に朝倉軌道の延伸開業に伴い「杷木駅」が設けられましたが、1939年には運行が休止され、完全に路線バスへと移行しました。その後、1952年に西日本鉄道がこの地区に西鉄杷木自動車営業所を設立し、以降は数度にわたり管理者や名称が変遷しました。2005年には現・杷木発着所となり、2016年からは日田バスが管理する営業所も設立されました。

発着所が設置されている位置は、大分自動車道杷木ICに近く、高速バスが運行されています。そのため、旧杷木町と福岡市を結ぶ重要なハブ地点として機能しています。旅客向け案内では一般路線・高速路線ともに「杷木」として統一されているため、正式名称の「杷木発着所」はあまり使われていません。周囲には旧杷木町の中心市街地が広がっており、朝倉市役所杷木支所も近接しています。

施設の構造と設備

杷木発着所の敷地は広く、駐車スペースもしっかりと確保されています。バス用の駐車場は大型と小型が分かれており、利用者にとって利用しやすい環境が整っています。ただし、待合所自体は比較的小さい造りです。以前は売店や窓口が設置されていましたが、現在は飲料の自動販売機とベンチのみが設置されたシンプルな待合室が存在しています。また、日田バスの杷木営業区では乗車券やカード類の販売は行われていません。

売店と待合所の変遷

昔は売店と簡易窓口が設けられており、定期券販売や高速バスの予約を行っていましたが、その後、閉鎖され、現在は飲料の自動販売機がある待合室へと変更されました。

発着する路線

杷木発着所では、以下の路線が運行されています。

1. 高速バス
- ひた号: 福岡（天神）行きが基山を経由して西鉄天神高速バスターミナル、福岡（博多）行きも同様の経路で運航される。日田行きも同様に発着。

2. 一般路線バス
- 40番: 杷木廃停留所からJR二日市駅へ向かう。
- 41番: 杷木廃停留所から原鶴温泉経由でJR二日市駅へ。

3. コミュニティバス
- うきはバス: うきは市民センターを起点に様々な目的地へ向かう路線。

おわりに

杷木発着所は、福岡県朝倉市に位置し、地域の交通網の要所として重要な役割を果たしています。長い歴史の中で様々な交通機関の進化を目の当たりにしており、地域住民にとって欠かせない存在です。今後も地域の移動手段として、多くの人々に利用されていくことでしょう。

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