松下建太

松下 建太（まつした けんた）

松下建太は1987年8月17日生まれ、広島県広島市東区にルーツを持つ元プロ野球選手です。彼は右投右打の投手であり、プロの舞台では埼玉西武ライオンズに所属していました。彼の父親は元プロ野球選手である松下建夫であり、野球の血筋を受け継いでいます。

経歴

プロ入り前

松下は小学5年生の時に野球を始め、地元のシニアチーム「鯉城シニア」に所属しました。このチームでは中田翔とバッテリーを組む経験もありましたが、彼の本格的な野球キャリアの始まりは明徳義塾高校でのことです。高校では1年生の春または夏にベンチ入りし、2年生時には甲子園出場を果たしましたが、3年生時の夏の大会出場は不祥事により辞退せざるを得ませんでした。

その後、早稲田大学に進学し、1年生の春には早速ベンチ入りを果たします。彼は優秀な成績を残し、特に2年生時の春季リーグでは9試合に登板し、防御率0.82という素晴らしい数字を記録しました。大学通算では41試合に登板し、7勝3敗、防御率1.55という成果を上げています。

プロ入り後

2009年のプロ野球ドラフトで埼玉西武ライオンズに5巡目で指名され、契約金や年俸を得て入団しました。背番号は35に決まりましたが、プロ生活は思い通りには進みませんでした。1年目の2010年には右肩の故障に悩まされ、2011年には手術を受ける事態に至ります。この間、彼は2010年のオフに背番号を57に変更しています。

2013年にはついにプロ初登板を果たし、無失点での投球でプロ初奪三振も記録します。続く試合でプロ初セーブを掴み、少しずつ存在感を示しました。しかし2014年は一軍登板がなかったため、代わりに外野手として出場したこともあります。

2015年には二軍での登板回数が最も多くなり、30回以上投げたものの、成績は期待を下回るものでした。その結果、球団から来季の契約をしないとの通知を受け、自由契約となりましたが、その後はチームの職員として関与しています。

プレースタイル・人物

松下の投球フォームは独特なサイドスローで、大学時代には直球の最速148km/hを記録し、プロ生活では最速130キロ台に留まりました。また、彼が投げていた変化球は、二軍監督から教えてもらったシンカーです。大学時代には愛称として「ケビン」と呼ばれており、その由来は映画「ホーム・アローン」のケビン・マカリスターに似ていることから来ています。

記録

• - 初登板: 2013年7月7日、対千葉ロッテマリーンズ
• - 初奪三振: 同上、大松尚逸から
• - 初セーブ: 2013年7月12日、対東北楽天ゴールデンイーグルス

背番号

• - 35（2010年）
• - 57（2011年 - 2015年）

松下建太は突発的な出来事や怪我に見舞われながらも、プロ野球界での経験を積み重ね、その後の人生を選手としてだけではなく、裏方としても続けています。

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