松井桂三のさんさんわいど

松井桂三のさんさんわいど

「松井桂三のさんさんわいど」（まついけいぞうのさんさんわいど）は、2006年4月3日から2007年3月末までKBS京都ラジオにて放送された帯番組です。平日の月曜日から木曜日まで、午後3時から午後4時45分にかけての1時間45分間にわたってオンエアされました。番組は、滋賀県彦根市にあるKBS滋賀（滋賀放送局）のスタジオから生放送されており、滋賀県出身の俳優である松井桂三がメインパーソナリティを務めました。

番組の特色

この番組は、京都府と滋賀県に根ざした多彩な地域情報を、様々な視点から発信することを主眼とした情報番組でした。滋賀からの放送でありながら、その放送はKBS滋賀管内にとどまらず、KBS京都の本局エリア、福知山局、舞鶴局といった京都府内の各地域でも聴取可能であり、広範囲のリスナーに地域情報を届けました。番組では、松井桂三の他、月曜日・火曜日には竹上和見、水曜日・木曜日には稲野一美がアシスタントとして出演。また、井上さゆりがラジオカーリポーターとして京都府内の各地から中継を行いました。

主なコーナー

番組内では、地域に密着した様々なコーナーが設けられていました。例として、リスナー参加型の「さんさんクイズ」、各地の特産品を紹介する「ふるさとの旨いもん」、特定の地域を掘り下げる「あの町・この町」（火・木）や「キャッチアップ長浜」（水）などがありました。また、「興味[京・近江]新々聞き込み調査!」や「興味[京・近江]新々用語辞典!」といった地域ならではのテーマを扱う企画や、「さんさんトピックス」で最新の話題を提供するなど、多角的な情報発信が行われていました。その他にも、京都・滋賀・大阪の交通情報を伝える「KBS京都交通情報」、地域の催しを紹介する「きょうとほっと情報」や「ひこね市文化プラザだより」、映画情報に触れる「グランツィエ・ヘッドライン」、松井桂三の持ち味を生かした「松井小劇場」（木）など、バラエティ豊かな構成でした。

さんさんわいど滋賀とその歴史

「松井桂三のさんさんわいど」の開始以前から、KBS滋賀では「さんさんわいど滋賀」という番組が独自に放送されていました。この番組はKBS滋賀のみのローカル放送であり、京都本局などでは別番組が放送されていました。「さんさんわいど滋賀」は長きにわたりKBS滋賀の看板番組の一つであり、1991年頃に滝トール氏が「午後3時から3時間やるので『さんさんわいど滋賀』」と語ったというエピソードや、塩見祐子氏がKBS京都に入社後初めて担当した番組であったことなどが伝えられています。また、「ラジオまつり」や「御城下寄席」といったイベントも開催されていました。

「さんさんわいど滋賀」の放送時間は時期によって変動がありました。詳細な時期は不明ながら、かつては月曜日から木曜日まで午後1時から午後5時45分までの長時間にわたって放送されていた時期があったようです。2006年3月までは午後3時から午後5時45分、そして「松井桂三のさんさんわいど」が始まった2006年4月からは、その番組に続く形で午後5時15分から午後5時50分までの短い時間帯に変更されました。多くのパーソナリティが担当しており、例えば2002年10月時点では笑福亭伯枝・稲野一美（月）、桂枝女太・山田啓代（火）、笑福亭恭瓶・志田直子（水）、笑福亭仁嬌・竹上和見（木）といった顔ぶれでした。番組終了間際の2009年3月には笑福亭伯枝（月）、竹上和見（火）、稲野一美（水）、百鳥秀世（木）が担当していました。稲野一美は2008年6月から産休に入り池内孝枝が代役を務めたものの、2009年1月には復帰しています。

さんさんわいど滋賀 wish

「松井桂三のさんさんわいど」が2007年3月に終了した後、KBS滋賀独自の「さんさんわいど滋賀」は番組名を「さんさんわいど滋賀 wish」と改め、放送を継続しました。この「wish」もKBS滋賀のみで放送され、2007年4月からは午後4時から午後5時50分までの時間帯でオンエアされました。「さんさんわいど滋賀 wish」は2009年3月26日まで放送が続き、約29年間にわたる「さんさんわいど滋賀」シリーズの歴史に一旦幕を下ろしました。この番組の終了は、KBS滋賀の独自制作番組が一時中断することを意味しましたが、その後3年半を経て「しがスタ!」として独自制作が復活しました。

これらの「さんさんわいど」を冠する一連の番組は、長年にわたりKBS滋賀から地域に密着した情報を発信し続け、多くのリスナーに親しまれました。特に「さんさんわいど滋賀」はKBS滋賀の歴史と共に歩んだ重要な番組と言えるでしょう。

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