松宮勲

松宮 勲（まつみや いさお）

松宮勲は1944年5月28日生まれで、福井県鯖江市出身の日本の政治家です。通産官僚としての経歴を持ち、主に民主党に所属して衆議院議員を3期務めました。本稿では、彼の経歴や政治活動、所属団体などについて詳述します。

学歴とキャリアのスタート

彼は福井県立藤島高等学校を卒業後、1968年に東京大学経済学部を卒業し、通商産業省に入省しました。その後、経済政策に関与し、ケンブリッジ大学に留学。その後、生活産業局住宅産業課長として職務を遂行し、1994年には大臣官房審議官を最後に退官しました。

衆議院議員としての活動

1996年10月には第41回衆議院議員総選挙で福井1区から無所属で立候補しました。この選挙では新進党の現職議員に惜敗しましたが、自民党の現職にも勝った実績があります。その後、2000年6月の第42回衆議院議員総選挙で初当選を果たしました。松宮は志帥会に所属しました。2003年の自由民主党総裁選では亀井静香の推薦人となりました。

当選後、松宮は外務大臣政務官としても活動し、2004年から2005年には自民党の副幹事長を務めました。しかし、2005年に郵政民営化法案に反対し、党政策に背いて反対票を投じることで党内での立場を揺るがす結果となりました。

その後、2005年の選挙では、無所属で再び福井1区から出馬しましたが、勝利はならず、当時の自民党から離党勧告の処分を受けました。

民主党への移籍

2007年に、松宮は民主党に入党し、自民党から民主党への鞍替えを試みました。郵政造反組として彼の移籍は注目を集めました。2009年には、民主党公認の候補として福井3区から選挙に立候補しましたが、小選挙区では敗れたものの、比例で復活し国政に戻りました。これにより、民主党が郵政造反組の議員を公認した初の例となりました。

2012年には第3次野田改造内閣で経済産業副大臣に任命され、経済政策に大きく貢献しましたが、同年の第46回衆議院議員総選挙では再び落選し、その後は政界を引退することになります。

受賞歴

2019年には旭日重光章を受章し、その功績が評価されました。

所属団体や著書

松宮は発達障害の支援を考える議員連盟に所属しており、社会的な問題に取り組んでいました。また、彼は著書『大競争時代の政治経済学 日本改新・福井改新のシナリオ』を1995年に出版しました。これは、政治経済学に関する彼の見解をまとめたものとなっています。

総合して、松宮勲は日本の政治界において多くの変遷を経験し、重要な役割を果たした政治家の一人として記憶されています。

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