松尾貴巳

松尾 貴巳：日本の会計学者・経営学者

松尾貴巳（まつお たかみ）は、1965年に京都で生まれた日本の著名な会計学者であり、経営学者です。現在、神戸大学の副学長として教育と研究に貢献し、大学院経営学研究科の教授でもあります。また、彼は日本原価計算研究学会の会長を歴任し、学界での地位を確立しています。

人物・経歴

松尾は1989年に神戸商科大学（現在の兵庫県立大学）商経学部経営学科を卒業しました。その後、1991年には大阪府立大学大学院経済学研究科の博士前期課程を修了し、三菱総合研究所に入社しました。同社では、経営コンサルティング部経営システム研究室の研究員として活躍します。

1998年に大阪府立大学経済学部の助教授として転職し、2004年には神戸大学大学院経営学研究科の助教授に就任します。2010年には同大学から経営学の博士号を取得し、翌年から教授としての職務を開始します。

松尾の学術的な貢献は、教育だけにとどまらず、様々な学術団体での役職にも表れています。2012年には日本原価計算研究学会の副会長、2014年には政府会計学会の副会長を務めました。また、2015年には日本会計研究学会の理事に就任し、2018年には日本原価計算研究学会の会長を務めるなど、業界の発展に寄与しています。

最近では2021年に神戸大学の副学長として企画、人事、財務、総務を担当し、神戸大学医学部附属病院の財務にも関与しています。加えて、さまざまな審議会や委員会での重要な役割も果たしており、地域社会や公共政策に対する影響力を強めています。

受賞歴

松尾は数々の賞を受賞しており、特に日本原価計算研究学会学会賞（2008年、論文部門）、日本管理会計学会文献賞（2009年）、国際公会計学会学会賞（2009年）、及び日本原価計算研究学会学会賞（2009年）など、彼の研究と成果が高く評価されています。

主な著作

松尾の学術的な著作も多岐にわたり、以下は代表的な著書です：

• - 『香港返還 : 97年問題と今後の香港シナリオ』（共著、1996年、日本能率協会マネジメントセンター）
• - 『自治体の業績管理システム』（2009年、中央経済社）
• - 『管理会計研究のフロンティア』（共編著、2010年、中央経済社）
• - 『大阪版市場化テストを検証する』（共著、2014年、中央経済社）

また、訳書もあり、ロバート・サイモンズ著の『戦略実現の組織デザイン』（共訳、2008年、中央経済社）はその一例です。

松尾貴巳は、日本の会計学と経営学の発展に貢献する多才な学者であり、その影響力は今後もますます高まっていくことでしょう。

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