松山ひろし

松山 ひろしについて

松山ひろし（まつやま ひろし）は1976年に東京都で生まれた、日本の都市伝説収集の第一人者です。幼い頃から怪談や都市伝説への強い興味を抱き、高校生になった頃には本格的に都市伝説の収集を始めるようになりました。このような経験から、彼は未確認動物（UMA）や未確認飛行物体（UFO）、さらには古来の民話や伝説についても広く研究を重ねています。

彼が主催するウェブサイト「現代奇談」は、都市伝説や怪奇な小話を集めたもので、2004年までの間にアクセス数が194万人に達するなど、非常に多くの人に支持されました。この人気サイトは2006年ごろに閉鎖されるものの、その後このサイトを基にした書籍『真夜中の都市伝説』シリーズが2004年から出版されています。このシリーズは都市伝説への彼の深い理解と情熱を反映した内容となっています。

特に注目すべきは、2004年9月に出版した著書『3本足のリカちゃん人形』の一篇が、人気ドラマ『世にも奇妙な物語』の秋の特別編としてドラマ化されたことです。このエピソード「アケてくれ」は、松山の収集した都市伝説の一部が多くの視聴者に紹介されることになりました。

2004年11月には著書『カシマさんを追う 呪いの都市伝説』を刊行し、1970年代に流行した都市伝説「カシマさん」に焦点を当てています。彼はこの書籍の中で、カシマさんの都市伝説が成立した背景や、当時の社会情勢との関連を考察しています。インターネットの発展により、この都市伝説が様々なバリエーションを持つようになったことを踏まえ、彼の研究は「カシマさんに関する一大研究成果」として評価されています。民俗学者の香川雅信や作家の吉田悠軌、そして著述家の米光一成からも高く評価されたこの本は、都市伝説の研究において重要な位置を占めています。

彼の著書は、都市伝説の魅力を多くの人々にとって分かりやすく伝えるものであり、代表的な著書には以下のものがあります。

• - 『3本足のリカちゃん人形』（イースト・プレス、2003年12月、ISBN 4-87257-410-9）
• - 『カシマさんを追う 呪いの都市伝説』（アールズ出版、2004年11月25日、ISBN 4-901226-85-1）
• - 『壁女 真夜中の都市伝説』（イースト・プレス、2005年6月、ISBN 4-87257-457-5）
• - 『怖すぎる話 真夜中の都市伝説』（イースト・プレス、2012年6月、ISBN 978-4-7816-7071-3）
• - 『怖すぎる都市伝説』（イースト・プレス、2013年4月、ISBN 978-4-7816-7088-1）

松山ひろしは、都市伝説の研究とその普及に情熱を注ぐ存在であり、彼の活動を通じて、私たちは日本の文化や歴史、多様な伝説についての理解を深めることができます。

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