松山競輪場

松山競輪場について

松山競輪場（まつやまけいりんじょう）は、愛媛県松山市に位置する競輪専用の施設で、地域の活性化に寄与しています。松山市が所有し、主催していますが、競技自体は日本競輪選手会（JKA）西日本地区本部中四国支部が実施しています。この競輪場は「瀬戸風バンク」または「であいフィールド」と呼ばれる愛称でも知られています。

設立と移転の歴史

松山競輪場は、1949年に松山市堀之内の松山城跡地に500mのバンクとして設立され、その隣には1948年に開設された松山市営球場がありました。しかし、2005年に現在の松山中央公園内に400mの新しいバンクを新設し、同年2月4日から競輪の開催を始めました。

移転当初から松山競輪場は多くの注目される特別開催を実施しており、初の特別開催となった共同通信社杯競輪が2005年10月に行われました。以後、オールスター競輪やサマーナイトフェスティバル、全日本選抜競輪など、様々な大規模な大会が開催されています。

競輪の特徴とイベント

記念競輪（GIII）として毎年開催される「金亀杯争覇戦」は、主に3月に実施されていますが、特別な年には日程が変更されることもあります。また、2008年からはオールスター競輪の優勝者を称賛する伊藤豊明杯争奪戦も行われています。特に2020年にはCOVID-19の影響で無観客開催が実施され、その結果、記念競輪としては過去最低の売上を記録しました。

競輪に関連するキャラクターとして、松山市の小説『坊っちゃん』をモチーフにした「坊っちゃりん」が存在しています。2009年9月の第52回オールスター競輪では、このキャラクターが表彰式に登場しました。過去にはオレンジ色の長髪のキャラクターがピストで走る姿も見られました。

バンクの特徴

現在のバンクは400mで、カントがややきつく、直線が長いため、競技者のスピードが落ちにくい高速な構造となっています。このため、前に位置する選手が有利になる傾向があります。また、競技場のバック側には建物がないため、風の影響を受けやすく、外周には透明板が設置されており、選手たちの走行にも影響を及ぼします。

アクセスとサービス

松山競輪場へは、予讃線の市坪駅から徒歩5分、伊予鉄道郡中線の余戸駅からは15分とアクセスも良好で、松山駅や松山市駅からは無料送迎バスも運行されています。競輪開催期間外には、競技場内を一般の人々に貸し出すサービスも行っています。

また、場外車券売場もいくつか存在し、特にサテライト西予などでのプレイが可能です。バンクの細部まで楽しむことができるこの競輪場で、多くの人々がその魅力を感じながら訪れています。

もう一度検索