松岡徹

松岡徹の経歴と活動

松岡徹（まつおか とおる）は、1951年11月26日に大阪府大阪市西成区北津守で生まれる。彼は初芝高等学校を卒業後、1972年に大阪市の職員となり、社会同和教育指導員として勤務した。しかし、約17年後の1989年に市職員を退職し、政治活動へと転身する。

部落解放運動の活動

松岡は、自身の市議会議員としての活動以前から部落解放同盟に関わっていた。1975年に同盟に参加し、青年部に加わる。その後、1984年には部落解放同盟西成支部の執行委員に就任し、1988年には大阪府連の執行委員となる。1990年には同盟中央本部の中央委員と大阪府連の執行委員長に選出され、2002年には中央書記長に就任するなど、運動の中心的な役割を果たす。

政治家としてのキャリア

1991年には日本社会党の公認を受けて大阪市議会議員に当選し、2003年までの3期にわたり市議として活動する。この期間、彼は部落解放運動に基づく様々な政策を前進させるため尽力した。2004年の第20回参議院議員通常選挙では、民主党公認で比例区から立候補し初当選。その後、参議院議員としても人権問題に関連する政策の推進に取り組む。

特に注目されるのは、2006年4月26日に永田町で開かれた集会での発言である。彼は「共謀罪に反対する超党派国会議員と市民の緊急院内集会」の呼びかけ人を務め、法的権利の保護を訴えた。さらに、2007年には民主党『次の内閣』において法務副大臣に就任し、法務問題への関与を深めた。

2010年の参議院議員選挙では再選を目指し立候補するが、残念ながら落選。これ以降は民進党大阪府連の顧問として、地域の政治活動をサポートしている。

政策と活動団体

松岡は、選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、多様な人権施策を推進している。また、彼は以下のような団体にも所属している:

• - 反差別国際運動日本委員会（専務理事）
• - アジア・太平洋人権情報センター（理事）
• - ニューメディア人権機構（理事）
• - 西成地区まちづくり委員会（顧問）
• - ヒューマンライツ教育財団（理事長）
• - 永住外国人の法的地位向上を推進する議員連盟
• - 人権政策推進議員連盟（事務局次長）
• - 日朝国交正常化推進議員連盟（委員）
• - 共謀罪に反対する超党派国会議員と市民の集い（呼びかけ人）

こうして松岡徹は、長年にわたり人権の擁護と社会の公正に向けて活動を続けており、彼の足跡は大阪の地元政治と部落解放運動において重要な役割を果たしている。

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