松島 (佐賀県)

松島について

松島（まつしま）は、佐賀県唐津市に属し、東松浦半島の最北端に位置する美しい島です。玄界灘の澄んだ海に浮かぶこの島は、ひょうたんのような独特の形をしています。島の面積は約0.63平方キロメートルで、2022年1月時点での人口は50人です。島の南側には松島漁港があり、呼子港からは渡船が運行されています。

歴史

松島は、かつて無人島でしたが、江戸時代末期の安政年間に加唐島の住民である宗貞八氏がこの島を譲り受け、娘のウメとともに開拓活動を行いました。さらに、彼らは長崎の黒島からイカ漁を行っていた福蔵を養子として迎え入れ、島の基礎を築くことになります。黒島は隠れキリシタンの島であり、これが現在の松島住民が全員カトリック信徒である背景ともなっています。漁港のすぐ前にはカトリック松島教会があり、島には深い信仰と歴史が根付いています。

近年の動向

最近数年では、島の新鮮な魚介類を使用した予約制のイタリアンレストランが好評を博しており、地域の魅力を生かした新たな文化が生まれています。さらに、若者たちが島の生活に興味を持ち、住み始める動きも見られます。また、2022年にはグランピング施設が整備中で、観光客を迎える準備が進んでいます。

2023年には、テレビ番組『離島で発見!ラストファミリー』において、松島が特集され、その魅力がさらに広がりました。

交通

島へのアクセスは、唐津市にある呼子港から出航する渡船「新栄」を利用することができます。所要時間は約15分と短く、気軽に訪れることができます。このアクセスの良さも、島の観光化を進める要因の一つとなっています。

教育

かつては唐津市立加唐小学校松島分校が存在しましたが、2013年からは休校となっています。現在、島の園児や児童はスクールボートを利用して加唐島に通っています。

まとめ

松島はその独自の歴史、信仰、自然豊かな環境のもと、さまざまな魅力を持つ小さな島です。観光や地元の人々との触れ合いを通じて、この特別な場所の文化と風景を楽しむことができるでしょう。

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