松平信敬

松平信敬（まつだいら のぶよし）

松平信敬は、江戸時代後期に上野吉井藩の第7代藩主を務めた人物です。鷹司松平家の9代目にあたります。

生涯

寛政10年（1798年）9月15日、第5代藩主・松平信成の三男として生まれました。文化3年（1803年）4月18日、第6代藩主・松平信充が死去したため、その養子となり家督を継承しました。文化11年（1814年）には将軍・徳川家斉に拝謁し、同年12月16日には従四位下侍従・弾正大弼に叙任されています。

藩政改革

信敬は藩財政の再建を目指し、近江商人の松居久左衛門を登用しました。5500両を借財し、文政4年（1821年）には厳しい倹約令を発令。さらに役人を3ヵ年にわたって休職させるなど、支出を抑える政策を採りました。しかし、信敬自身が江戸に在府し続けたため、藩政は混乱。改革は失敗に終わりました。

死去

天保12年（1841年）4月27日（表向きには5月19日）に死去。享年44歳でした。跡は養子の信任が継ぎました。

系譜

実父: 松平信成
実母: 本姫 - 池田重寛の娘
養父: 松平信充
正室: 尚 - 有馬頼端の娘

子女

娘: 鋭姫 - 松平信任正室
養女: 松平信発正室、松平信任の養女

養子

* 松平信任 - 松平房府の長男

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