松平親広

松平親広（まつだいら ちかひろ）は、生年不詳ながらも室町時代から戦国時代にかけて活躍した武将で、長沢松平家の6代目当主として知られています。源七郎、善兵衛、上野介などの通称を持ちました。

父は松平一忠、母は某氏の娘。弟に松平親昌がいます。正室は菅沼定村の娘を迎え、長男に松平政忠、次男に松平忠良、三男に松平近清がいました。

永禄3年（1560年）の桶狭間の戦いでは、父と共に従軍しましたが、嫡男である政忠が討ち死にしてしまうという悲劇に見舞われます。そのため、孫である康忠を後継としますが、康忠はまだ若年であったため、親広自身が家政を執り行うこととなりました。親広は若年の当主を支え、長沢松平家を盛り立てることに尽力したと考えられます。

元亀2年2月24日（1571年3月19日）に長沢城で死去しました。法名は浄賢。墓所は愛知県岡崎市岩津の妙心寺にあります。

参考文献

『寛政重修諸家譜第1輯』（国民図書、1922年、204p）
『寛永諸家系図伝 1』（続群書類従完成会、1980年、185p）

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