松平親義

松平親義について

松平親義（まつだいら ちかよし、生年1904年8月16日 - 1968年3月16日）は、昭和時代の著名な法学者、政治家であり、また華族でもあります。彼は貴族院の子爵として議員活動を行い、当時の日本の法制度や憲法改正に深く関与しました。

生い立ちと教育

松平親義は子爵・松平親信の長男として生まれました。父の訃報を受けて、彼は1915年に子爵を襲爵しました。彼は学習院高等科を1925年に卒業し、続いて1928年には東京帝国大学法学部を修了しました。この学びを背景に、親義は法律の専門知識を活かして公職に就くことになります。

公的活動

親義は1930年に陸軍省の嘱託となり、以降、拓務省や貴族院事務局、外務大臣秘書官付の嘱託など多様な役職を歴任しました。1941年、貴族院の子爵議員補欠選挙に当選し、以後1947年の貴族院廃止まで在任しました。

その在任期間中、彼は財産税委員会や中央株式等評価委員会の委員としても活動し、また憲法改正と日本国憲法の制定においても研究会のメンバーとして関与しました。これらの活動は、彼の法学者としてだけではなく、政治家としての影響力も示すものです。

地方での活動

貴族院の解散後は大分県に移り、地域の法制度に貢献しました。具体的には、杵築家庭裁判所や大分地方裁判所の調停委員を務め、その後大分大学の学芸学部の教授として教鞭を執りました。また、大分大学附属中学校の校長としても活動し、教育にも寄与しました。さらに、日本国際連合協会の大分県常任理事や、大分県地方労働委員会の委員、大分県立芸術短期大学の講師としても多くの役割を持っていました。

著作活動

松平親義は1938年に『国家と軍隊』という書籍を出版し、法学や政治に対する深い見識を示しています。彼の考えや視点は多くの人々に影響を与えました。

家族

親義の母は岳子（たかこ）、彼の先妻は輝子（久松定謨の四女）、後妻は喜代子（阿部茂の五女）です。彼には長男、親房がいます。彼の家族もまた、彼の背景を形成する要素となっています。

まとめ

松平親義は昭和期の日本において、法学者、政治家として非常に重要な役割を果たしました。彼の学びと経験は日本の憲法制定に寄与し、地域社会における法制度や教育への影響を持ち続けています。彼が生きた時代背景や活動は、今でも多くの人々にとって学ぶべきことが多く残されています。

もう一度検索