松本ヒロシ

松本ヒロシ：競馬エイトの名物トラックマン

松本ヒロシ（まつもと ひろし）氏は、競馬エイトに所属するトラックマンであり、本名は松本浩志（読みは同じ）です。1963年11月28日生まれで、神奈川大学を中退しています。競馬ファンからは「ヒロシ」の愛称で親しまれ、紙面のコラム「ヒロシが勝たせます」は人気を集めています。

生い立ちと競馬との出会い

京都府出身で、実家は呉服店を経営しています。現在は千葉県船橋市に在住しており、これは中山[[競馬場]]への近さと美浦トレーニングセンターへのアクセスの良さを考慮したためです。大学受験に二度失敗した後、浪人中に新聞奨学生として働きながら受験勉強をする中で、競馬と出会います。しかし、受験勉強よりも競馬に夢中になり、結果的に大学へは進学するものの、競馬への情熱は冷めず、演劇サークルに没頭する日々を送ります。

トラックマンとしてのキャリア

サンケイスポーツ記者である佐藤洋一郎氏との出会いがきっかけで、競馬エイトでアルバイトを始め、その後大学を中退してそのまま入社します。入社当初は「覆面トラックマン」として活動し、テレビ番組にも覆面姿で出演していました。その後、現在の名前で活動を開始し、軽妙な語り口と人当たりの良い笑顔で多くのファンを魅了しています。

特に、藤沢和雄調教師との親交は深く、「藤沢番」としても知られています。藤沢厩舎の馬がG1で敗れた際には、「藤沢厩舎G1○連敗中」というFAXを送るなど、ユーモアあふれる一面も持っています。また、かつては後藤浩輝騎手の騎乗依頼仲介者も務めていましたが、現在は田中勝春騎手や北村宏司騎手の仲介も行っています。さらに、大久保洋吉厩舎を担当していたことから、吉田豊騎手とも親交があり、競馬エイト紙面では吉田騎手を取り上げた「東のユタカ」というコラムを連載していました。

予想スタイルと信念

競馬エイトでは10年以上にわたり、メイン馬柱の一番上を飾る看板トラックマンとして活躍しています（現在は関東圏のレースに限る）。予想スタイルは「的中率よりも回収率」を重視し、人気馬であっても過剰人気と判断すれば印を落とすなど、常に「攻め」の姿勢を貫いています。その結果、編集部上層部との確執も生じ、本紙予想から降ろされたこともあります。例えば、メジロマックイーンとトウカイテイオーが出走した天皇賞・春では、メジロマックイーンを無印にしたことが原因で、一時的に予想欄から降ろされる事態となりました。しかし、読者の抗議によってすぐに復帰を果たしました。予想で最も重視する要素は、馬自身が持つ「格」であり、人気馬であっても勝てると判断すれば積極的に本命を打つこともあります。また、藤沢厩舎の馬に対しても、人気になりがちな状況を考慮し、冷静に評価を下します。

メディア出演

フジテレビの『みんなのKEIBA』では実況席解説を担当しており、2013年までは毎週レギュラー出演していました。2014年以降は出演頻度が減ったものの、元騎手である岡部幸雄氏や安藤勝己氏、細江純子氏らと並び、解説者としてその知識を披露しています。また、競馬予想TV!では、司会の見栄晴氏の希望で単独解説を行っており、番組内の2007年サマーチャンピオンシップでは優勝を飾っています。

エピソード

競馬予想TV!では、妻との結婚を機に、生放送で愛の告白を行い、当日の優駿牝馬（オークス）で本命に推したウメノファイバーを見事的中させるというドラマチックなエピソードがあります。また、好きな馬はダイタクヘリオスですが、馬券との相性は悪く、宝塚記念と有馬記念でボーナスを全額失った経験もあります。馬券デビューは第9回エリザベス女王杯で、本命のタケムスメは11着に終わったものの、同枠のキョウワサンダーが勝利したため、結果的に的中したという逸話も持っています。

主な出演番組

• - 競馬予想TV!（フジテレビONE）
• - 中央競馬中継EAST（グリーンチャンネル）パドック解説（不定期）
• - 明日のレース分析（グリーンチャンネル）不定期
• - ウマニTV
• - みんなのKEIBA（フジテレビ）
• - 日曜[[競馬ニッポン]]
• - スーパー[[競馬]]

著書

• - ヒロシの競馬本-『エイト』のエーストラックマンが綴る競馬への熱き想い（東邦出版、2002年）

松本ヒロシ氏は、その独自の視点と競馬への熱い情熱で、多くの競馬ファンを魅了し続けています。

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