松本佐保

松本佐保

松本佐保（まつもと さほ、1965年 - ）は、日本の国際政治学者であり、国際政治と宗教の関係を専門としています。現在は日本大学国際関係学部の教授を務めています。文芸評論家の松本徹を父に持ち、夫は日英関係史研究者のアントニー・ベストです。

経歴

東京都出身。

1988年3月、聖心女子大学文学部歴史学科卒業。
1990年3月、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。
1996年7月、英国ウォーリック大学大学院にて国際政治史の博士号（Ph.D）を取得。
2007年4月から2011年3月まで、名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授として教鞭を執りました。
2011年4月、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授に就任。
2017年4月からは、名古屋市立大学人間文化研究所所長を兼任しました。

研究内容

松本佐保の研究は、国際政治における宗教の役割、特にバチカン（ローマ教皇庁）の近現代史や、アメリカにおける宗教と政治の関係に焦点を当てています。彼女は、宗教が国際関係や各国の政治に与える影響について、歴史的、政治的な視点から分析を行っています。

著作

『バチカン近現代史 ローマ教皇たちの「近代」との格闘』（中公新書、2013年）では、近現代におけるバチカンの歴史を、ローマ教皇たちが「近代」とどのように向き合ってきたかという視点から描き出しています。
『熱狂する神の国アメリカ 大統領とキリスト教』（文春新書、2016年）では、アメリカの政治におけるキリスト教の影響力について分析しています。
『バチカンと国際政治 宗教と国際機構の交錯』（千倉書房、2019年）では、バチカンが国際政治においてどのような役割を果たしてきたのか、宗教と国際機構の関わりという視点から考察しています。
『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』（ちくま新書、2021年）では、アメリカにおける宗教ナショナリズムの動向を分析し、それがアメリカ社会や国際政治に与える影響について論じています。

その他の著作

Britain and the Papacy in the age of revolution, Royal Historical Society, 2003
「カトリック教会と国際政治ー教皇フランシスコはリベラルな国際秩序を主導できるか」『国際問題JIIA』No.675, 2018年10月
Britain and Italian imperial rivalry in the Mediterranean, 1912-14:the case of Egypt, Diplomacy and the State Craft, pp.297-314, June 2007
『共生社会の再構築 III』大賀哲・中野涼子と共編、法律文化社、2019年

外部リンク

日本大学国際関係学部教員紹介
名古屋市立大学ホームページ研究者データベース
* 松本佐保-産経ニュース

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