松本哲也 (野球)

松本哲也のプロフィール

松本哲也（まつもと てつや）は、1984年7月3日生まれで、山梨県山梨市を出身とする元プロ野球選手です。外野手として活躍し、左投左打のスタイルを持ち合わせています。2025年からは読売ジャイアンツのコーチとして再起を図っており、選手時代から続くその情熱が注目されています。

経歴

プロ入り前

松本は、父親が社会人ラグビー選手、叔父がラグビー日本代表選手であったため、幼少期からスポーツに親しむ環境で育ちました。中学校では野球部とラグビー部の両方に参加しましたが、身体的な理由から野球に専念する道を選びました。山梨学院大学附属高等学校では、その才能を開花させ、全国高等学校野球選手権大会に出場。卒業後は専修大学に進学し、大学では主将を経験しながら、チームを1部リーグ復帰に導きました。

2006年のドラフトで、読売ジャイアンツから育成ドラフト3位での指名を受け、プロ生活が始まります。

プロ入り後

松本は2007年に春季キャンプを経て育成選手から支配下登録され、背番号「47」を背負い始めました。2008年には初の公式戦出場を果たしましたが、怪我により出場機会を失いました。翌2009年、彼はレギュラーとして開幕一軍入りを果たし、印象的な成績を残しました。この年には、打率.293、チーム最多の27犠打を記録。また、育成枠からの選手として初めての新人王とゴールデングラブ賞を獲得し、自身の存在を一気に世に知らしめることになります。

2010年には背番号を「31」に変更し、オープン戦から好調なスタートを切りましたが、怪我による離脱も経験。それでもオールスターゲームにも選出される活躍を見せました。しかし、その後のシーズンでは成績が下降し、2011年には出場機会が大きく減少しました。

2012年には打撃フォームを改造し、7月以降には成績が改善しました。特に日本シリーズでは活躍を見せ、成功したシーズンを締めくくりました。2013年には開幕戦から出場し、チームの勝利に貢献。ですが、その後はスタメンから外れることが増え、打撃不振に悩まされました。

2017年には現役を引退し、その後は巨人のコーチとして新たなキャリアをスタートさせました。

引退後

松本は引退後、コーチとしての活動を開始。2018年シーズンから三軍外野総合コーチとして、育成選手を指導しました。その後、二軍コーチを経て、2023年からは女性野球チームのコーチに就任し、技術指導に取り組んでいます。
2025年には一軍外野守備兼走塁コーチに就任することが発表されており、今後の成長が期待されています。

人物像

愛称は「マツ」で、俊足の外野手として知られる松本は「平成の青い稲妻」とも呼ばれています。また、山梨県の魅力を発信する観光大使にも就任するなど、地域貢献にも意欲的です。彼の指導哲学は、選手一人ひとりに合った方法を見出し、コミュニケーションを重視することで知られています。特に女子野球選手への指導においても、「怪我のリスク管理」は重要だと考え、現場での実践を重視しています。

松本哲也は選手時代の経験を活かして新たに指導者の道を歩み始めており、今後も彼の活動を注意深く見守りたいところです。

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