松本悠里

松本悠里: 宝塚歌劇団の名女役者と舞踊家

基本情報

松本悠里（まつもと ゆり、9月19日生）は、元宝塚歌劇団専科の女役者で、かつての劇団特別顧問としても知られています。神奈川県鎌倉市に生まれ、松蔭女子学院を卒業。身長159cmで親しみを込めて「ミエコ」と呼ばれています。

来歴

松本は1956年に宝塚音楽学校に入学し、1年後の1957年には44期生として宝塚歌劇団に加入。その際の成績は23位で、初舞台は雪組の「春の踊り」で華々しく飾りました。1959年から雪組に配属され、俳優やダンサーとして数々の作品に出演。しかし、1974年に舞踊専科に異動してからは日本舞踊一筋に専念します。

1979年には星組の「白夜わが愛」で久々に台詞のある芝居に挑戦し、新たな面を見せました。その後も幾つもの舞台に出演し、特に1982年の花組「夜明けの序曲」でのモルガンお雪役は彼女の代表作となりました。この役は1999年の再演でも演じられ、彼女のキャリアの中で最大の成功を収めました。

1989年には、戦後に入団した生徒として初めて劇団の理事に就任し、2014年には宝塚歌劇創立100周年を記念して設立された「宝塚歌劇の殿堂」にて、劇団に貢献した100名の中の1人として選出されました。2019年には理事を退任し、特別顧問に就任。その後も和物レビューに特別出演し、2021年の「WELCOME TO TAKARAZUKA」東京公演をもって宝塚歌劇団を退団しました。彼女の在団年数は64年にわたり、歴代の生徒の中でも特に長いものとなりました。

人物と業績

松本悠里は長年にわたり、日本舞踊の名手として知られ、海外公演への出演は9回を数えます。この数は彼女のキャリアの中でも最多で、特に1989年ニューヨーク公演で演じた「雪しまき」の場面は特に好評を博しました。舞台の特色に加え、松本は数多くの受賞歴を持ち、1976年から2021年にかけて宝塚歌劇団年度賞や文化庁長官表彰、旭日小綬章などの栄誉を受けています。

主な舞台出演歴

松本の宝塚歌劇団での主な出演作品には以下のようなものがあります。

• - 1957年: 初舞台『春の踊り』
• - 1962年: 雪組『火の島』
• - 1979年: 星組『白夜わが愛』
• - 1982年: 花組『夜明けの序曲』(モルガンお雪)
• - 2014年: 月組『宝塚をどり』
• - 2021年: 月組『WELCOME TO TAKARAZUKA』

松本の多様な役柄における演技力と舞踊の技術は、多くの観客に感動を与え、彼女を宝塚歌劇団の伝説的存在としました。彼女の功績は、未来のタカラジェンヌにも引き継がれ、多大な影響を与え続けています。

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