松本憲

松本 憲（まつもと けん）

1987年8月28日生まれ。神奈川県横浜市出身の元プロサッカー選手。ディフェンダー（DF）としてプレーした。陸上競技のオリンピックメダリストである末續慎吾氏は従兄にあたる。

キャリア概要

松本憲氏は、横浜F・マリノスジュニアユース新子安でサッカーを始め、明徳義塾高校に進学した。高校時代にはその才能がジェフユナイテッドの関係者の注目を集めたが、高校3年次に腰部の分離症を経験し、この怪我は彼のプロ入りに影響を与えた。しかし、怪我からの回復を経て、ジェフ・クラブでの入団テストを経てチームに加わった後、その状態が良好になったことから、速やかにジェフユナイテッド市原・千葉のトップチームへ昇格することとなった。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた彼は、Jリーグの舞台でプレー経験を積み、2008年3月8日に行われたJ1リーグ開幕節のガンバ大阪戦（万博記念競技場）で、記念すべきJリーグ初出場を果たしている。

その後、彼は活躍の場を海外にも求め、東南アジアでのプレーを選択する。シンガポールのSリーグに所属するアルビレックス新潟シンガポールで2年間プレーした後、タイ・プレミアリーグのシーサケートFCに移籍し、短期間ながらタイでの経験も積んだ。海外での挑戦を終え、2011年途中には日本国内に戻り、関東サッカーリーグに所属するY.S.C.C.（横浜スポーツ&カルチャークラブ）に加入し、国内復帰を果たした。2012年には東北リーグのグルージャ盛岡（現 いわてグルージャ盛岡）へ移籍したが、在籍は1シーズン限りとなった。

再び海外へ活躍の場を求めた松本氏は、2013年からはミャンマーへ渡り、ミャンマーサッカーリーグのジェガビン・ユナイテッドFCに加入。翌年には同じくミャンマーのカンボーザFC（後にシャン・ユナイテッドFCに改称）へ移籍し、ここで3シーズンを過ごした。2017年には再びジェガビン・ユナイテッドFCへ戻り、2019シーズン終了までプレーを続けた。ミャンマーリーグでは長期にわたり安定したプレーを披露し、自身のキャリアの重要な部分を形成した。

2019年シーズンをもってプロサッカー選手としてのキャリアを終えることを決断し、日本へ帰国した。高校時代の怪我を乗り越え、Jリーグでのプレー経験、そしてシンガポール、タイ、特にミャンマーといった多様な国での海外経験は、彼のサッカー人生を特徴づけるものとなった。粘り強い守備を武器に、国内外の様々な環境で長くプレーを続けた選手である。

所属クラブ履歴

2000年 - 2002年：横浜F・マリノスジュニアユース新子安
2003年 - 2005年：明徳義塾高校
2006年：ジェフ・クラブ
2006年 - 2008年：ジェフユナイテッド市原・千葉
2007年 - 2008年：ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ
2009年 - 2010年：アルビレックス新潟シンガポール
2011年2月：シーサケートFC
2011年：横浜スポーツ&カルチャークラブ
2012年：グルージャ盛岡
2013年：ジェガビン・ユナイテッドFC
2014年 - 2016年：カンボーザFC
2017年 - 2019年：ジェガビン・ユナイテッドFC

個人記録

* Jリーグ初出場：2008年3月8日 J1 第1節 ガンバ大阪戦（万博記念競技場）

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