松栄立也

松栄立也：日本のインターネット業界を牽引した実業家

松栄立也氏は、1964年石川県金沢市生まれの日本の実業家です。明治大学商学部卒業後、今村証券株式会社、プルデンシャル生命保険、株式会社創樹社と、金融・保険業界を中心にキャリアを積みます。

転機となるのは1998年。当時、急成長を遂げていたDMMグループの創業者である亀山敬司氏より、IT責任者として株式会社ケー・シーへの入社を依頼されます。この会社は、後にDMM.comとして知られるインターネット配信サイトの前身でした。税理士の仲介という独特の経緯を経て、松栄氏はDMMグループの一員となったのです。

松栄氏は、DMM.comの立ち上げに中心的な役割を果たしました。当時まだ黎明期にあったインターネット配信事業において、その手腕を発揮し、サービスの拡大に貢献しました。2002年には、株式会社ケー・シーを退職。亀山敬司会長の下、株式会社デジタルメディアマートの代表取締役社長に就任します。

社長就任後は、DMMグループの事業拡大はさらに加速します。DMM.com証券、DMM.comラボ（旧ドーガ）といった新たな事業が設立され、その事業領域は多岐に渡ります。FX事業、太陽光発電事業、3Dプリンター事業など、既存の枠にとらわれない積極的な事業展開が特徴的です。

特に注目すべきは、角川書店とのコラボレーションによるブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の大ヒットです。このゲームは、DMMグループの事業拡大に大きく貢献しました。また、当時まだ無名だったアイドルグループAKB48の劇場公演を配信するなど、エンターテインメント分野への進出も積極的に行われています。

これらの功績が認められ、2017年2月には株式会社DMMホールディングス（現・DGホールディングス）の代表取締役社長に就任。グループ全体の戦略を指揮する立場となります。現在は、DGホールディングス相談役として、長年の経験と知識を活かし、後進の育成や企業の発展に貢献していると考えられます。

松栄立也氏のキャリアは、日本のインターネット業界の変遷を象徴するものです。金融業界での経験を活かしつつ、新たなデジタル技術を取り込み、大胆な事業展開を推進してきた彼の功績は、日本の経済界においても大きな意義を持つと言えるでしょう。彼のリーダーシップと決断力は、DMMグループの成功に大きく寄与し、日本のインターネットビジネスの発展に多大な影響を与えたことは間違いありません。今後の動向にも注目が集まります。

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