松江 (海防艦)

海防艦 松江（まつえ）について

松江は、日本海軍において重要な役割を果たした艦船の一つです。その艦名は、中国のスンガリ河に由来しています。元々はロシアの汽船「スンガリー」として1898年に進水し、1904年の日露戦争直後に自沈しましたが、その後引き上げられて整備され、1906年に海防艦として再登場しました。

航海の歴史

自沈からの復活

1904年、日露戦争の激化に伴い、スンガリーは仁川沖海戦に参与しましたが、戦闘の混乱の中で自沈しました。日本軍はこの艦を回収し、整備を行い、1906年に海防艦「松江」と命名されました。その後、この艦は測量業務を主な任務に据え、多くの調査に従事しました。

第一次世界大戦とその後

1914年、第一次世界大戦が始まると、松江は第二艦隊の一員として青島攻撃に参加しました。海軍の重要な任務に携わり、その後1925年まで測量を中心に活躍しましたが、老朽化のため1930年に除籍されました。

艦歴の詳細

松江の艦歴は非常に興味深いもので、具体的には以下のような出来事がありました。

• - 1898年: イギリスで進水し、6月に竣工。ロシアの兵力で艦が使用されました。
• - 1904年: 日露戦争の仁川沖で自沈。
• - 1905年: 艦名を「松江丸」と定められる。
• - 1906年: 軍艦に編入。
• - 1911年: 測量任務を行い、南硫黄島で三角点を設置。
• - 1918年: 特務船に転換。
• - 1920年: 運送艦に類別される。
• - 1930年: 除籍され、以降は売却されました。

艦長の歴代

松江には、多くの艦長が任命され、それぞれが艦を指揮しました。代表的な艦長には、井内金太郎中佐や高島万太郎中佐、富士川一吾中佐らがいます。これらの艦長は、それぞれ異なる時期に艦の操縦にあたり、艦の任務を遂行しました。

結論

松江は、日本海軍の歴史の中で多岐にわたる任務を遂行し、さまざまな変遷を経た艦船です。自沈後の復活や大戦への参加、測量活動への従事など、その役割は多方面にわたりました。艦の活動は、日本海軍の海防の一端を担っていたことを示し、その歴史は現在も多くの人々に関心を持たれています。

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