松源

株式会社松源：和歌山発祥のスーパーマーケットチェーン

1946年、ニューギニアからの復員兵である松本源蔵氏が和歌山市で八百屋「松源食料品店」を開業したのが始まりです。戦後の食糧難を経験した松本氏の「食を通じて人々を幸せにする」という強い思いが、このスーパーマーケットチェーンの原点となっています。

企業の歴史と成長

当初は小さな八百屋でしたが、1956年に有限会社松源商店として法人化。その後、1961年には松源食品株式会社に改組し、セルフサービス方式のスーパーマーケットとして営業を開始しました。1964年には株式会社松源に商号を変更し、浜の宮店の開設を皮切りにチェーン展開をスタートさせました。

以降、着実に店舗数を増やし、和歌山県のみならず、大阪府、奈良県、京都府へと事業を拡大。現在では、地域に密着したスーパーマーケットとして親しまれています。

地域社会への貢献

松源は、単なるスーパーマーケットとしてだけでなく、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。具体的な取り組みとしては、買物弱者支援事業が挙げられます。高齢者や買い物困難な方のために、「お買い物バス」の運行や「ゲンキ宅配便」による宅配サービス、「マツゲン生鮮移動スーパー」による移動販売などを実施し、地域住民の生活を支えています。これらのサービスは、経済産業省の補助事業にも採択されており、その社会的意義も高く評価されています。

充実したサービスと利便性

顧客満足度向上のため、様々なサービスを提供しています。ポイントカード制度では、楽天ポイントカードと連携し、お得な買い物を実現しています。また、クレジットカード、電子マネー、モバイル決済など、多様な決済方法に対応することで、利便性の向上に努めています。

企業文化と地域への愛着

松源は、独自のCMソングや、地域に根付いたクラブ活動など、地域との繋がりを大切にする姿勢も特徴的です。CMソングは和歌山県内で放送され、地元出身の歌手も起用されています。また、社内には軟式野球部や相撲部といったクラブ活動が盛んであり、地域スポーツイベントへの協賛なども積極的に行っています。さらに、「マツゲンスポーツグラウンド」や「マツゲン有田球場」へのネーミングライツ取得など、地域スポーツ振興にも貢献しています。これらの活動を通して、松源は地域社会に深く根ざした企業として、その存在感を示しています。

まとめ

株式会社松源は、戦後の食糧難から生まれた小さな八百屋が、地域住民の生活を支えるスーパーマーケットチェーンへと成長した、歴史と実績のある企業です。顧客へのサービス向上、地域社会への貢献、そして企業文化の醸成など、様々な面で優れた取り組みを行っており、今後も和歌山県を代表する企業として、更なる発展が期待されます。

年表

1946年: 松源食料品店創業
1956年: 有限会社松源商店設立
1961年: 松源食品株式会社に改組、スーパーマーケット営業開始
1964年: 株式会社松源に商号変更、チェーン展開開始
2000年: マツゲンロイヤルカード導入
2002年: 低温物流センター開設
2011年: 本社移転、お買い物バス・ゲンキ宅配便サービス開始
2012年: CGCグループ加盟
2013年: マツゲン生鮮移動スーパー開始
2015年: 楽天ポイントカード導入
* 2019年: ロゴマーク変更

もう一度検索