松田ひろむ

松田ひろむについて

松田ひろむ（まつだ ひろむ、1938年8月25日生まれ）は、俳人として知られ、その本名は松田英孝（まつだ ひでたか）です。彼は多くの賞を受賞し、現代俳句界において重要な役割を果たしています。特に、第28回現代俳句評論賞や第9回新俳句人連盟賞、第1回雑草賞をはじめとするさまざまな受賞歴があります。

生い立ちと教育

松田は高知県高知市小津町に生まれました。彼は中学校を経て高知県立高知工業高等学校の機械科を卒業しました。在学中、彼は秋元不死男が主催する俳句団体「氷海」に参加し、俳句に対する関心を深めました。高校卒業後は東京電力に入社し、様々な火力発電所で働きました。

俳句活動の始まり

彼の俳句活動が本格化するのは1972年で、当時、古沢太穂主宰の「道標」に同人として参加しました。その後、1974年には藤田湘子主宰の「鷹」という団体に加わりますが、1979年には退会し、それ以降は「道標」に専念しました。この集まりでは第5回道標賞を受賞するなど、名を馳せていきました。

賞歴と業績

松田の受賞歴は非常に多岐にわたります。1973年には新俳句人連盟の第1回雑草賞を受賞し、以降も数々の佳作や選外佳作を重ねていきました。特に1981年には「埠頭」という作品で第9回新俳句人連盟賞を受賞しました。その後も俳句への情熱は衰えず、俳句協会の活動や監修を通じて業績を上げ続けました。

新たな展開と創立

2000年に古沢太穂が亡くなると、松田は「道標」から退会し、2001年には「鴎座」を創刊し、代表として活動を開始します。この団体は現代俳句協会の一環として、俳句を広めるための重要なプラットフォームとなりました。彼はまた、東京都区現代俳句協会の顧問にも就任し、俳句の普及や振興に努めています。

出版活動

松田は自身の作品以外にも多くの著書を執筆해います。代表作としては「入門詠んで楽しむ俳句16週間」や「一番やさしい俳句再入門」などがあります。また、彼は『黄梅』や『飛景-千日千句抄』などの句集を出版し、著書も多彩です。さらに「俳句歳時記」のシリーズを編纂するなど、俳句に関する書籍の編集も手がけています。

蒐集家の顔

松田は詩人としての活動にとどまらず、蒐集家としても知られています。テレホンカードの収集においては、元「テレカ収集協会」の会長であり、またこけしのコレクションも行い、一時は1000本という数を誇っていました。

まとめ

俳句事業と並行して、詩や評論の分野でも活躍する松田ひろむは、現代俳句界において将来的に重要な影響を持ち続けるでしょう。彼の作品や発言は多くの人々の心に響き、俳句愛好者の間で彼の存在感はますます高まっています。

もう一度検索