松田利彦 (キックボクサー)

松田 利彦のプロフィールとキャリア

松田利彦（まつだとしひこ）は、1960年1月に生まれた日本のキックボクサーです。埼玉県狭山市出身で、現役引退後はマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟の審判部長として活動しています。彼はプロボクサーとしても実績を残し、韓国でのIBF世界ジュニアフライ級王座挑戦という貴重な体験も持っています。

初期の人生と格闘技の始まり

松田は幼い頃から空手に強い興味を持っていましたが、本格的に格闘技の道を歩むことになったのは高校2年生の頃です。ある日、学校近くの電柱に掲示された「道場生募集」のポスターを目にしたことがきっかけで、彼は士道館に入門します。この道場では空手やキックボクシングが教えられており、入門から約3か月後に先輩からの勧めでキックボクシングを始めました。

18歳でプロデビューを果たし、新格闘術の日本フライ級チャンピオンに輝きます。特に印象深いのは、第一回格闘技の祭典で林田俊彦と対戦し、延長戦の末に判定勝ちを収め、初代フライ級王者となったことです。

ボクシングの挑戦

松田は25歳の時、ボクシングの道にも挑戦します。当時、士道館が設立したばかりのIBF日本支部に加盟し、これに伴いプロボクシングのリングに立つことになりました。デビュー戦ではIBF日本フライ級王座を獲得するものの、2戦目では敗北を喫します。その後、3戦目では勝利し、韓国でのIBF王座挑戦へと繋がりました。しかし、1987年7月5日に行われた世界フライ級王者との試合では、経験不足もあって4回TKO負けを喫します。

キックボクシングへの復帰と引退

ボクシングを退いた後、松田は再びキックボクシングのリングに戻りますが、ここで目黒ジムの鴇稔之との戦いに敗れ、その後選手としてのキャリアを終えることになります。引退後は空手選手としても活動し、空手道の大会にも出場しました。彼はキックボクシング、国際式、空手の3つの部門で王者を目指していました。

審判としての新たな挑戦

選手としての活動を終えた後、松田はマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟のレフェリーとしての新たな道を歩み始めました。現在はその審判部長として、若い選手たちの育成や試合の運営に尽力されています。彼の豊かな経験と知識は、格闘技界において非常に貴重な存在となっています。

獲得タイトル

• - 新格闘術日本フライ級王座（詳細不明）
• - 初代IBF日本フライ級王座（詳細不明）
• - マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟フライ級王座（1988年4月2日、両国国技館での88格闘技の祭典）

松田利彦のキャリアは、多くの若手選手に影響を与え続けています。彼の努力と情熱は、今後も日本の格闘技界を支える力となっていることでしょう。

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