松阪市立有間野小学校

松阪市立有間野小学校の歴史と役割

三重県松阪市に位置する松阪市立有間野小学校は、2010年に松阪市立粥見小学校と統合され、休校扱いとなりました。学校は長い歴史を有し、地域における教育の中心として機能していました。今回は、有間野小学校の概要、沿革、そして地域社会における影響について詳しく見ていきます。

概要

有間野小学校は、校歌が3番まであり、各番の最後は「有間野 有間野 小学校」と結ばれていることが特徴的でした。1975年には生徒数が6学級59人であったのに対し、少子化の影響で2009年には3学級13人にまで減少しました。最後の年に卒業した生徒はわずか6名でした。このように、学校は地域の変化と共に生徒数を減らしていきました。

また、校舎面積は407平方メートルであり、この限られたスペースで教育が行われていました。

沿革

有間野小学校の歴史は、設立から現在に至るまでさまざまな変遷を経てきました。1876年に開校した当初は第二大学区第四〇中学区第五一番有間野学校としてスタートし、下等科が設置されました。その後、数回の名称変更を経て1887年には飯高郡第一三学区組合有間野学校に改称されました。

その後、1887年には粥見尋常小学校に編入され、有間野分教室となり、教育の道を歩むこととなりました。1892年には粥見第四尋常小学校として独立し、4年制の尋常小学科が設置されました。時代が進むに連れ、校舎の改修や体育施設の整備などが行われ、学校は地域の中心的な存在として機能していきました。

1947年の学制改革により、粥見町立有間野小学校と改称され、さらに1956年には飯南町の発足に伴い、飯南町立有間野小学校へと名称が変更されました。

1969年には新校舎が完成し、1970年にはプールも整備されました。これらの発展は地域の子どもたちにとって良い学習環境を提供するための努力の表れでした。

最後の時期

有間野小学校は、2007年度に三重県ユニバーサルデザインのまちづくり賞学校賞を受賞するなど、地域に貢献する取り組みも行っていました。しかし、少子化の影響で学校経営が困難になり、2010年に入ると松阪市立粥見小学校へ統合が決定されました。

最後の卒業式は2010年3月19日に行われ、修了式及び閉校式は3月24日に挙行されました。その後、3月31日に公式に閉校し、4月1日からは休校扱いとなりました。

地域への影響

有間野小学校は地域の教育、文化、そしてコミュニティの中心として押し進められてきました。校舎は単なる教育の場だけではなく、地域の人々の集いの場でもありました。卒業生も地域社会で活躍するなど、学校の影響は後世にわたり続いています。

現在は閉校となりましたが、それまでの歴史と思い出は地域の宝物として語り継がれています。その証として、元衆議院議員の森本哲生氏など、多くの著名な出身者が育ったことは、学校の存在意義を強く感じさせるものです。

松阪市立有間野小学校は、地域における教育の重要性を再確認させることで、今後も教育現場での取り組みに影響を与えていくことでしょう。

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