板倉敏和

板倉敏和（いたくら としかず）氏は、1949年10月27日に生まれた日本の官僚です。自治・総務官僚として、また地方公務員共済組合連合会の理事長として活躍しています。彼は、旧福島藩主板倉家の20代目当主であり、先代の旧子爵板倉勝宏氏の養子です。

板倉氏は、1972年3月に東京大学法学部第2類（公法コース）を卒業後、同年4月に自治省に入省しました。その後、1977年5月には在オーストラリア日本国大使館二等書記官として海外での勤務経験も積んでいます。1980年5月には消防庁消防課長補佐、1981年7月には三重県財政課長として地方行政にも携わりました。

その後、自治省に復帰し、1983年4月に税務局固定資産税課長補佐、1986年4月に財政局公営企業第一課長補佐、1987年4月には大臣官房総務課理事官、1988年11月には大臣官房企画室国際交流企画監と、様々な役職を歴任しました。1989年4月には熊本県総務部長として再び地方行政に携わり、1991年7月には自治省財政局準公営企業室長、1993年7月には税務局固定資産税課長を務めました。

1995年7月には北九州市助役として地方自治に深く関わり、1998年4月には自治省大臣官房総務課長、1999年8月には大臣官房審議官（税務担当）として、中央官庁の要職を担いました。2001年1月には総務省自治行政局公務員部長、2002年1月には大臣官房総括審議官、2003年1月には自治税務局長と、総務省でも重要なポストを歴任しました。

2005年8月には消防庁長官に就任し、日本の消防行政のトップとして活躍しました。2006年7月21日に退官後、同年9月13日には長野県副知事に就任し、再び地方行政に携わっています。また、2022年11月3日には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

板倉氏の経歴は、中央官庁と地方自治体の両方での豊富な経験を示しており、日本の行政システムにおいて重要な役割を果たしてきたことがわかります。彼のキャリアは、自治・総務分野における専門性とリーダーシップを示しています。

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