板倉重泰

板倉重泰（いたくら しげやす）

板倉重泰は、江戸時代中期に活躍した大名で、陸奥国福島藩の藩主を務めました。板倉重昌流板倉家の5代目として、その名を歴史に刻んでいます。官位は従五位下・出雲守。

生涯

重泰は、板倉重寛の長男として生まれました。享保2年（1717年）に父・重寛が隠居したため、家督を継ぎ福島藩主となります。しかし、藩主となってわずか1年後の享保3年（1718年）に、28歳という若さでこの世を去りました。父・重寛よりも先に亡くなるという、予期せぬ早すぎる死でした。

男子がいなかったため、重泰は河内国丹南藩主・高木正陳の次男である勝里を養子に迎え、後継者としました。これにより、板倉家の血筋は保たれることになります。

系譜

父母

父：板倉重寛
母：亀井茲政の娘

正室

水野忠直の娘

子女

娘：亀井茲満正室、後に小出英持正室（生母は正室）

養子

* 板倉勝里：高木正陳の次男

人物像

板倉重泰は、若くして藩主の座についたものの、そのわずか1年後には亡くなっています。そのため、藩主としての具体的な業績などはあまり記録に残されていません。しかし、彼の短い生涯は、当時の大名家の相続事情や、養子制度について考える上で重要な事例と言えるでしょう。特に、実子がいない場合の養子縁組は、大名家にとって重要な問題であり、板倉重泰のケースは、その一例として捉えることができます。

重泰の生涯は短かったものの、彼の存在が後の板倉家の歴史に影響を与えたことは間違いありません。特に、養子として迎えられた板倉勝里は、その後、福島藩を継ぎ、その後の藩政を担っていくことになります。

まとめ

板倉重泰は、江戸時代中期に福島藩を治めた大名であり、その短い生涯の中で、家督を継ぎ、養子を迎えるという重要な決断を行いました。彼の人生は、当時の大名家の実情や、養子制度の重要性を物語るものと言えるでしょう。

もう一度検索