板倉雄一郎

板倉雄一郎

板倉雄一郎（1963年12月26日生まれ）は、千葉県船橋市出身の経営コンサルタント、経済評論家、著述家として活躍しています。

経歴

福島県立福島高等学校を卒業後、上智大学理工学部を中退。1984年2月には、ゲームソフト開発会社である株式会社ザップを山名学氏らの協力を得て設立しました。同年発生した世田谷電話局火災事故の際、自身の電話回線が混線した経験から着想を得て、1989年12月に通信アプリケーションサービス会社、国際ボイスリンク株式会社を設立。翌年6月より電話会議サービスを開始しました。しかし、1991年6月に出資者との経営方針の対立により国際ボイスリンクを退社し、同社のサービスを発展させる形で株式会社ハイパーネットを設立しました。

ハイパーネットでは、アスキーとの提携により、世界初のプッシュ型ダイレクト広告システムを利用した無料インターネット接続サービス「HotCafe」を展開し、ニュービジネス協議会より「ニュービジネス大賞」および「通商産業大臣賞」を受賞する成功を収めました。

しかし、1997年にハイパーネットは倒産。板倉氏自身も37億円の個人債務を抱え、自己破産を経験しました。この経緯をまとめたノンフィクション作品『社長失格 ～ぼくの会社がつぶれた理由～』はベストセラーとなりました。1999年には「板倉雄一郎事務所」を設立し、2000年2月にはベンチャーキャピタル「ベンチャーマトリックス株式会社」を設立。板倉雄一郎事務所では、公認会計士、弁護士、外資系金融機関勤務者らをパートナーとして、企業コンサルタント業、投資セミナー、ファイナンス教育、書籍やDVD等による啓蒙活動を展開しました。2011年11月には社名を「Synergy Drive Inc.」に変更し、ウェブ・サービス「Voicelink」と「iCHIMOK」の提供を開始しましたが、「Voicelink」は2013年8月22日にサービスを停止しました。

事務所ウェブサイトは2013年9月18日に更新を終了。「Voicelink」のリリースと同時期に有料会員制「プレミアクラブ」で出資者を募り約1億円を集めましたが、株主返還などの対応は行われていません。

著作

単著

『社長失格 ～ぼくの会社がつぶれた理由～』（1998年、日経BP社）
『ベンチャーわれ倒産す～昔、大臣賞。今、自己破産。』 （1999年、小学館）
『失敗から学べ！～社長失格の復活学』（2002年、日経BP社）
『社長失格の幸福論』（2003年、英治出版）
『おりこうさんおばかさんのお金の使い方』 （2005年、幻冬舎）
『エッセイ集Vol.1　「SMU (=Start Me Up)』（2006年）
『エッセイ集Vol.2　「KISS（=Keep It Simple,Stupid）」』（2006年）
『エッセイ集Vol.3　「Deep Kiss」』（2007年）
『真っ当な株式投資』（2007年、日経BP社）
『社長復活』（2013年、PHP研究所）

共著

『敗者復活の経営学―チャレンジを続ける人だけが成功する』（米倉誠一郎共著、2001年、PHP研究所）

DVD

お金と経済の本質
Discounted Cash Flow 入門
株式投資の心得
会計基礎入門
財務オペレーションと企業価値

外部リンク

* 板倉雄一郎事務所

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