板東英二のわがままミッドナイト

『板東英二のわがままミッドナイト』

『板東英二のわがままミッドナイト』は、1988年10月8日から1992年12月26日まで毎日放送で放送された生放送のトーク番組です。本番組は毎週土曜の深夜24時30分から27時まで（つまり日曜の0時30分から3時まで）放送され、視聴者を楽しませる独特なスタイルで人気を博しました。その仕掛けの一つは、「わがまま」とは何かを考えさせ、自由に発想する面白さにありました。

出演者とスタッフ

番組の中心を担ったのは、司会を務める板東英二さんでした。彼は独自のトークスタイルとユーモアで視聴者を魅了し、番組のアイデンティティを形成しました。また、角淳一さんと岩城潤子さんも当時のMBSアナウンサーとして出演し、番組を盛り上げていました。このコンビネーションが、オフビートな会話や視聴者とのインタラクションを生み出し、視聴者にとって特別な時間を提供していました。

番組編成

『わがままミッドナイト』は、毎日放送の土曜日の最終番組として位置づけられ、当番組が放送されることで他の番組が放送されなかったケースもありました。特に『SUPER WEEKEND LIVE 土曜深夜族』や『平成名物TV』の放送が見送られることとなり、視聴者にとっては当番組一色の週末となっていました。その後、番組の特別編成として2007年12月30日に放送された「イカ天2007復活祭」は、17年ぶりに毎日放送で『イカ天』が放送されるきっかけともなりました。

エピソードと印象深い出来事

番組の舞台裏には、いくつかの興味深いエピソードがあります。特に印象的なのは、板東さんが生放送終了後に仲間たちと麻雀を楽しんでいたという話です。このために、出演アナウンサーの角淳一さんが終電を逃し、朝まで板東さんに付き合わされてしまったことから、体調を崩す原因となってしまったこともあるそうです。さらに、板東さんと同じ徳島県出身の後藤田正晴氏が訪問した際には、突然出演が決まり、視聴者を驚かせる一幕もありました。

マスメディアへの影響

『板東英二のわがままミッドナイト』は、当時のマスメディアシーンに大きな影響を与えました。例えば、1990年9月1日には、毎日放送開局40周年記念特別番組として「わがまま40年史」という特別編成が組まれ、番組の枠を拡大して放送されました。また、番組内で取り上げられた様々なテーマやゲストが、今後のトーク番組のスタンダードとなり、多くの後進に影響を与えたことは間違いありません。

備考

このように、『板東英二のわがままミッドナイト』は単なるトーク番組ではなく、視聴者との距離感を縮める重要な役割を果たしました。そして、その影響力は今日に至るまで脈々と受け継がれています。独自のトークスタイルやエピソードは、視聴者に笑いとともに、時には考えさせる時間を提供したことで、記憶に残る番組となりました。

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