林享
林 享（はやし あきら）
林享は1974年9月16日に熊本県で生まれた日本の元競泳選手で、主に平泳ぎで活躍しました。彼は、現在東海学園大学スポーツ健康科学部の教授であり、水泳部の監督を務めています。競泳のキャリアを通じて、数々の記録とメダルを獲得し、日本の競泳界に名を刻んでいます。
略歴
林氏は幼少期を宮崎県で過ごし、その後大分県に移住しました。彼は大分県立大分鶴崎高等学校に進学し、そこでスイミングスクール「明野SP」に通い始めました。このスクールは新日本製鉄が経営していましたが、残念ながら2003年に閉館されました。彼は中学時代から多くの新記録を樹立し、高校2年生の1991年には、第67回日本選手権100m平泳ぎで初めて優勝し、その後6連覇を達成しました。
1991年にはパンパシフィック水泳選手権で2位に入賞し、1992年のバルセロナオリンピックではメダル候補として注目されるようになります。彼は高校3年生の時に行われた日本選手権で日本新記録を樹立し、オリンピックの代表に選出されました。本番では予選で1分1秒76という新記録を出しながらも、決勝では4位入賞という結果に、特に3位争いではオーストラリアの選手に僅差で負けています。
国際大会での戦績
オリンピック後、林は1993年の夏季ユニバーシアードに参加し、100mと200m平泳ぎでそれぞれ銀メダルを獲得しました。そこからのキャリアでは、1994年のアジア大会で金メダルを獲得し、続く1995年夏季ユニバーシアードでも2つのメダルを手にしました。1996年のアトランタオリンピックにも出場し、競技を続けました。
2000年にはシドニーオリンピックの選考会で、高校3年生の北島康介に敗れて2位になり、自己ベストも更新しましたが、オリンピック本大会では決勝に進めず、現役を引退することとなります。
練習と実績
林は大分市の明野SPで練習を重ね、100mのベストタイムは1分1秒51、200mは2分13秒59という記録を出しました。特にラスト20mからのギアチェンジを得意としており、バルセロナオリンピックでは見応えのあるレースを展開しました。北島康介はこのレースを見て、オリンピックを目指す決意を固めたと言われています。
現在と趣味
現在は教育者として後進を育てる一方で、愛犬のチワワと共に過ごす時間を大切にしている林享。彼の競泳人生と教育者としての活動は、多くの人々にとって刺激となっています。また、2012年ロンドンオリンピックでは実況を担当しました。
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