林家木久蔵 (2代目)

二代目 林家 木久蔵（はやしや きくぞう）

二代目林家木久蔵は、1975年9月29日に東京で生まれた日本の落語家です。本名は豊田宏寿（とよた ひろとし）で、落語協会やトヨタアートに所属しています。彼は落語の世界の中でも特異な存在であり、父である林家木久扇の直系の弟子でもあります。

来歴

彼は森村学園初等部から玉川学園中学部と高等部を経て、玉川大学の文学部芸術学科演劇専攻を卒業しました。入門は1995年10月。父の初代林家木久蔵から直接指導を受け、1996年には前座として活動を始めました。この時の前座名は「きくお」となっており、父の初名「桂木久男」に由来しています。1999年には二ツ目に昇進し、2006年には若手落語家たちと『平成噺し座』を立ち上げました。

2007年9月21日、木久扇から「生前贈与」として名前を譲り受け、二代目林家木久蔵として真打昇進を果たしました。襲名の際には、父の闘病生活に触れながら、元気なうちに真打昇進できた喜びを語っています。現在は古典落語を中心に演じ、独自の持ちネタとして父をモチーフにした『木久蔵伝』も制作しています。

芸風と人物

血液型はA型で、身長は179cm。趣味は熱帯魚の飼育や苔栽培であり、特に鎌倉市の円覚寺の苔庭に携わっています。特技は日本舞踊や南京玉すだれで、文化的な背景を持つ落語家としての幅広さを見せています。

彼は高校時代になると、「有名人の息子」としてだけではなく、自分の力で何ができるかを試したいと思い、親のことを話さずにアルバイトを始めましたが、すぐに家族に見つかり、バイトを辞めることになりました。このエピソードが彼の少しお茶目な性格を物語っています。

笑点への出演と影響

林家木久蔵は『笑点Jr.』にレギュラー出演しており、父と同じ席順や装束で与太郎キャラを演じていました。2011年の放送終了後も『笑点』の若手大喜利コーナーには常連回答者として参加していました。2021年には父の代わりに『笑点』に代理出演し、親子共演を果たしました。

家族

彼の長男、豊田寿太郎（こたろう）は2016年に『林家コタ』名義で高座デビューを果たしました。2024年には書籍を発行する予定であり、家族全体が落語の伝統を受け継いでいます。

主な経歴

• - 1995年10月：初代林家木久蔵に入門。
• - 1996年2月：前座となり、「きくお」を名乗る。
• - 1999年9月：二ツ目に昇進。
• - 2007年9月：真打昇進、「二代目林家木久蔵」を襲名。

まとめ

二代目林家木久蔵は、落語の世界において父の影響を色濃く受けながらも、自らのスタイルを確立している落語家です。また、家族の絆を大切にしながら未来を見据え、落語文化の発展に寄与し続けています。

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