林業普及指導員

林業普及指導員とは

林業普及指導員は、森林法第百八十七条に基づき、林業の技術や知識の普及、森林施業の指導などを専門に行う都道府県職員です。この資格は、林業普及指導員資格試験に合格した者や、政令で定められた他の資格を有する者が任用されます。

概要

林業普及指導員制度は、かつて存在した林業改良指導員と専門技術員が統合されたものです。2004年5月の森林法改正により、都道府県に配置されていた林業普及職員が林業普及指導員として一本化されました。2005年からは、それまで都道府県ごとに行われていた資格試験が、国によって実施されるようになりました。

都道府県に配置された林業普及指導員は、森林所有者などに対し、地域の状況に応じた以下のような活動を行います。

試験研究機関と連携した、新しい技術や研究成果の実証・指導
森林・林業に関する技術や知識の普及、森林施業に関する指導
市町村森林整備計画の策定・達成に必要な技術的な支援
林業大学校などの教育機関への協力

受験資格

林業普及指導員資格試験の受験には、以下のいずれかの実務経験が必要です。

国や都道府県などの試験研究機関で林業に関する業務に従事した経験
林業に関する教育に従事した経験
林業技術の普及指導に従事した経験

これらの実務経験に加え、学歴に応じて必要な期間が定められています。

大学院修了：2年以上
大学卒業：4年以上
短期大学卒業：6年以上
高等学校卒業：10年以上
改良指導員資格試験合格者：学歴に関わらず2年以上

試験内容

試験は、択一式の共通問題と専門問題、小論文式の専門問題で構成されます。

試験科目

共通試験
林業一般
普及方法
専門試験
森林経営
施業技術
林産

関連項目

農林水産省
森林法
日本の農業に関する資格一覧

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