林眞琴

林眞琴のプロフィールと業績

林眞琴（はやし まこと、1957年7月30日生まれ）は、日本の検察官、法務官僚、弁護士として幅広い経験を持つ著名な法律家です。彼は第49代検事総長を務め、そのキャリアの中で多くの重要な事件や法改正に関与しました。

来歴の詳細

愛知県豊橋市に生まれた林は、1976年に時習館高等学校を卒業後、1981年に東京大学法学部を卒業しました。司法修習の35期生として、1983年に検事資格を取得し、東京地方検察庁に勤務を開始しました。その後甲府地方検察庁や浦和地方検察庁での勤務を経て、1988年には東京地方検察庁に戻り、特別捜査部での捜査に従事しました。

彼はリクルート事件や第一勧業銀行総会屋利益供与事件などの重要事件の検察官として知られ、法務省刑事局や外務省での職務を経て、2000年代以降は更なる昇進を果たしました。2006年から2008年の間に法務省の各課長を歴任し、2011年には最高検察庁検事としての役割を担いました。2018年には名古屋高等検察庁の検事長に就任し、2020年には東京高等検察庁の検事長、 その後検事総長に昇進しました。

業績と影響力

林は法務省内での重要な役割を果たし、特に名古屋刑務所での受刑者に対する暴行事件を受けての改革において重要な役割を担いました。彼は行政改革会議のメンバーとして、旧監獄法の全面改正に向けた議論に出席し、さらなる法改正に取り組みました。また、彼が最高検察庁に設置した「先端犯罪検察ユニット」は、サイバー犯罪に対応するための専属班としての役割を果たしています。

さらに、2017年に衆議院法務委員会での組織的犯罪処罰法（通称：共謀罪）法案の審議にも参加し、その成立に寄与しました。彼は、法改正を進める中で、「再犯防止に寄与する」方針を掲げ、起訴猶予になった被疑者の社会復帰支援を目的とした「社会復帰支援室」の設立にも尽力しました。

著作活動

林は法律の専門家としても著名で、著作には『逐条解説 刑事収容施設法』があり、法律の理解を深めるための参考文献として広く利用されています。この著作は複数回改訂され、法律実務に貢献しています。

現在の活動

2022年に退官し、同年には森・濱田松本法律事務所にて弁護士として登録されました。最近ではジャニー喜多川の性加害問題に関する特別チームの指揮を行うなど、引き続き法律界での影響力を発揮しています。2023年にはイオンの取締役、JR東海や三井物産の監査役として新たな役職を次々と担っています。

人物と交友関係

趣味はヨガであり、心身の健康にも努めています。また、元競馬新聞記者の吉永みち子とは、著名な女優の吉永小百合と間違えたことがきっかけで親しい友人となったとのことです。

林眞琴は、日本の法務界における重要な存在として、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索